前回「ハウリンメガネ」氏ご紹介の名曲が
EW&F「You & I」だったので、
今回は「イ」から始まる「しりとり」だ!
しかし、「イ」って、それこそ
「ビートルズ」や「ボブ」
そして「ストーンズ」「クラプトン」まで・・・
ズバリ予想できてしまうような名曲が多いでしょ?(笑)
まだこの連載は「第3回目」なので
「その辺りの誰もが知る名曲は早い!」
と勝手に私は判断させて頂いたゾ!
と言うわけで、誰も予想していない
そんな名曲を出そうじゃぁ無いか!
Otis Rush
「Eaay Go」
(Written by O.Rush)
曲紹介に行く前に、そもそも本日の主役
『オーティス・ラッシュ』氏をご存知か?
90年代には何度か来日公演もしており
筆者もライブで彼の「生ブルース」を
グイグイと味わった経験を持つが、
タフでエネルギッシュなブルースを繰り出す
「伝説の黒人ブルースマン」である。
既に故人であるが、
「幾度も口にされて当然」
と言える「ブルースマン」であり
素晴らしい「コンポーザー」「ヴォーカリスト」
そして「ギターリスト」でもある。
私もご多忙に漏れず
「ブルースブレーカーズ」
により彼を知る事となるのだから
クラプトンの「黒人ブルースへの功績」は
本当に大きく、素晴らしい仕事だと言えるだろう。
無論、若き日のクラプトンもストーンズの面々も
「ただブルースが大好きでプレイしてただけ!」
だっただけなのでしょうが、今や
「彼らやボブによってのみ大衆にブルースが流れる現状」
ですからね・・・。
ココではアルバム解説を多くは語らんが
『やっと大手キャピトルと契約したのに、
奴ら俺の盤を出そうとしねえのさ!』
と彼は怒り心頭で語っていたものだ。
本作は71年に録音したものの
「多少ブルース・ブームに陰りが出て来た時代」
そのトバッチリを受け、なんとリリースされず!
そして「お蔵入り」となってしまった作品なのである。
作品に自信を持っていた彼は、
5年後の76年に自ら支援者を得て本作
「Right Place,Wrong Time」
を無事にリリース。
後世まで語り継がれ、
そして売れ続けている大名盤となったのである。
メデタシメデタシ・・・。 おっと、
ココで終わってはいけない!曲紹介へいこう!
その曲は『Easy Go』!
「コレぞブルースギター!」
と言えるプレイが実に気持ち良い。
そんな「インスト曲」で
テンポ良くギターを引き出してくれるバックによって
「ギター弾きとしてのお手本的インスト曲」
それと同時に
「ギターを気持ち良く弾かせるバックのお手本」
に仕上げられているのところが嬉しい。
存分にGibson「ES335(セミアコ)」の音が
スピーカーから炸裂するこの曲の悦びこそ
「ギター弾き」ならずとも「恍惚の瞬間」であろう!
「ギター弾き」なら「満面の笑顔」となり
「ギター弾き」に憧れる君なら
「羨望の眼差し」で耳を傾けることだろう・・・。
論より証拠!
盤全体がマスターピース!
この曲以外にも
「本当に素晴らしいブルース」
で溢れているので、
ぜひCDで(構わないので)購入して欲しい!
余談ですが
もちろん「新品レコード」も出ています!
大名盤ですからね!
有り難いこっちゃ!
きっと「ハウリンメガネ」氏も
「お気に入りの盤」でしょう!
と言うわけで《しりとり》次は『ゴ』!
ハウリンメガネ!よろしく!
《 編集長「Mash」筆 》