「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

嫌いになれない盤・・・その3 「エイミーマン」の「Lost in space」に、恋しちゃう!

2021-05-15 14:03:02 | 編集長「MASH」のレコード&CDラック(音楽紹介)

サッカー「日韓ワールドカップ」
俺は3試合ほど「会場で見た」記憶がある。
あの時の俺は「アイルランド代表」
熱烈に応援していてね!

その「アイルランド代表」の戦いぶりばかり
3試合も追いかけたもんだよ!
とは言え、今日はサッカーの話ではないんだ・・・・。

先日から徒然に書いている
「嫌いになれない盤」
の中に
「このワールドカップの年に出た作品」
が有るんだよ!
今日はそのお話を、おひとつ。

時は2002年だ!
「つい最近!」
と思ってしまう、そんな俺は
「一体どーいう感覚をしているんだろうか?」
コーいうコトを考え出すと
自分でも不思議でならないのだが、
確かに随分昔の話となる様だ。

エイミーマン「Lost in space」

が出たのは
そんな「ワールドカップの熱狂」が覚めやらぬ
「2002年夏の頃」だった。

本作を聴いた瞬間
この「引きズル様なオープニング」から
既に傑作を予感させたもんだが
今でも色褪せるどころか、深さは増し続け、
いつでも聴く者に訴えかけてくる・・・
これが「彼女の世界」なんだ。

「透き通る哀しさ」
とでも言おうか・・・この女性が醸し出す
そんな「不思議な魅力」
本作でピークに達した!
と言えるだろう。

「ビートルズ」と「ボブ・ディラン」の影響下
忠実に「音楽ファン」として振る舞った結果
「こんな女の子が出来ちゃいました!」
って現れた、あの80年代のバンド時代から
成熟に成熟を重ね続けた結果
「こんな女性になりました!」
という堂々としたこの感じ・・・・
音に表われてるもん!

そして「何とも言えない憂い」を秘めた
本作の「美しさ」には
「女性ならでは」の「強さ」も垣間見れ
聴く者を最後まで離さない・・・。

最後に
彼女の「歌声」について
書かなきゃいけないよね。

「エイミー」は「ジャニス」の様に
「一聴して特殊な癖が有る」訳ではない
それどころか
「特別に掴みどころが有るわけではない」
のだ。

しかし、そんな彼女なのに
「エイミーだと分かる」
のはナゼだろうか?
それは「説得力のある歌声と曲調にある」
と俺は思っている。

一聴すると「ビートリーな曲調」なのだが
ボブ的な解釈による・・・
そんな「アメリカン・ミュージック」を上手く取り入れ
「60年代Rockの重さ」や「憂い」を
「なんとなく継承」してしまっている点・・・
ソコが予想外にも「リスナーには気持ちイイ」のだ。

「どこかで聴いた音楽」
のハズなのに
「どこにも無い!」
そんな「エイミーマンの世界」
本作は仕上がっていて、
心の底から嬉しくなるんだ。

あまり語られることが無い彼女だけれど
間違いなく
「素晴らしいミュージシャンのひとり」
だね!
この機会にぜひ!

《 編集長「MASH」筆 》
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