そうだ 京都、行こう
やあやあ読者諸賢、ごきげんよう。ハウリンメガネである。
冒頭から何をのたまっているのか訝しむ方も居られようが、上記のアドレスを見れば分かる方はお分かりであろう。
まさかまさかの『アンビエント・キョウト2023』開催である(10/6〜12/24)。
そう、去年の夏、ブライアン・イーノのインスタレーションをたっぷりと味わえたあのアンビエント・キョウトが今年も開催されるのである!……が、今年はイーノは作品には関係ないらしく、日本のアーティストを中心とした展示と一部ライブが開催される模様。
ふ〜ん……誰が参加するのかね……
【展示】
・坂本龍一 + 高谷史郎
・コーネリアス
・バッファロー・ドーター
・山本精一
・ZAK(展示ディレクター(旧厚生センター)/ 音響ディレクター)
【ライブ】
・テリー・ライリー
・コーネリアス
……おおう……イーノに負けず劣らず濃口……
坂本教授やコーネリアスは知名度もあるから分かるとして、山本精一氏とZAK氏が参加しているとは驚き(山本氏は80年代からアヴァンギャルド界隈で名を馳せるギタリスト。ボアダムスやROVOでの活躍が有名。ZAK氏はダブワイズな音響を得意とするサウンドエンジニアで、フィッシュマンズとの活動が有名)。
そしてなにより驚くべきはテリー・ライリー御大!
イーノにも多大なる影響を与えたミニマル・ミュージックの巨人!
もう90歳近いはずだが今も元気に活動中。2020年に来日した直後にコロナ騒ぎが始まり、そのまま日本に滞在することを決め、現在は山梨県に住んでいるらしい。
そんなライリー御大がなんと東本願寺の能舞台でライブをやる!これは観たい!……と思ったらライブのチケットは即完売……(そりゃそうだわな)
うーん、ライリーが観られないのは残念だが日本のアーティストがどんなアンビエントインスタレーションを展示するかは非常に興味がある。
日本の音楽シーンは不思議なことにノイズ、アヴァンギャルドな音使いに対し忌避感が少ない。
これはまさに坂本教授のような先達がそういう音を大衆化してくれたからというのもあるが、日本人の音に対する感性がノイズをノイズではなく、「音」として認識する傾向があるからではないかと私は考える(例えば鈴虫や蝉の声を外国の人がノイズと捉えるのに対し、我々が虫の音として聴きとれるように)。
環境音を如何に音楽として成立させるかがアンビエントの肝。その意味においてアンビエントとノイズは紙一重なところがある。その意味で日本人的な感性というのはアンビエントに対し、結構なアドバンテージになっているのではないか、と私は思うのであり、それを確かめられるのが今回の『アンビエント・キョウト2023』なのではないか、と夢想するのである。
いや、こんな御託はおいておこう。
行け!京都に!私も行く!
会場で見かけたらそっと微笑みかけてくれ!
じゃ、また!
《ハウリンメガネ 筆》