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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える!「メガネの遠吠え」(第九回) ギタリスト諸君!今こそChar (チャー )を聴くべし!!

2022-12-03 13:25:05 | 『ハウリンメガネ』コラム集

ギター!ギター!ギター!ギター!
はい!最近、書き出しがワンパタ化している気がしなくもないが、とにかく御機嫌よう読者諸賢、ハウリンメガネである。

最近はライブの機会も以前のように増えだしている今日この頃。弾き語りスタイル故、ライブだとアコギ(とリゾネイター)を持ち出す私。ライブ向けにアコギを練習しているとどうしてもエレキも弾きたくなる。結果、家ではギターをとっかえひっかえ弾き続けるというのが私のいつものパターンなのだが、そんなことをしているとやはり鳴らす盤もギタリストがカッコいい盤に手が伸びがち。

そんな最近の私。今回ご紹介したい盤はこちら。

U・S・J / Char(81年日本盤)

出ました大御所!60's、70'sの香りがするギターを弾かせたら日本一!竹中"Char"尚人御大がアメリカはカリフォルニアへ単身渡米し、スティーブ・ルカサーを筆頭とした当時の西海岸第一級スタジオミュージシャンをバックに作った6曲入りEP!
(なにせルカサーはもちろん、スティーブ・ポーカロ、デヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、ニール・スチューベンハウスといった当時のUSヒットチャートに関わった人間ばかり!ジャケ裏にも曲目を書かず参加ミュージシャンの名前を列挙しているという、玄人好みなジャケになっております)

81年となるとJL&C結成後、ピンククラウドへの変名前夜。まさに「60年代のフレーバー漂うロックギタリストChar」としてノリにノッていた時期なのだが、JL&C的なサウンドを期待して針を落としてみると肩透かしをくらうこと請け合い。
この盤、参加メンバーからも分かる通り、かなりAOR色の強い仕上がりの面白い盤になっている(ある意味では1stの流れに回帰したともいえるが)。

特に良いのはA3とB1。
A3「Cry Like a Baby」はメロウで黒いロックバラード。
ポーカロの叩く小気味よい8ビートをバックにジェフ・ベックのようなメロディックなフレーズとクラプトンを思わせる泣きのフレーズが変幻自在に入ってくるのはやはりCharさんならでは(このいろいろなギタリストのフレーズを消化して自分のものにしている度合いはホントに一級)。
歌もとても良く(何故かCharさんのこの手のメロウな歌の良さってあまりピックされないけど)、R&Bのフレーバーたっぷりの名ロックバラードに仕上がっている。

B1はお馴染み「Smoky」の再演なのだが、これがまたいい!
スティーリー・ダン的なタイトなバックが原曲の7thコードの雰囲気と相まって素晴らしくAORな名演に仕上がっている。
タイトなパーカッションに乗っかる軽快なカッティングにキーボードのキラキラしたフィル、そこにスリリングかつメロディックに切り込むリードギター、と見事に三拍子揃ったAORっぷり。
ここでのリードギターはサンタナばりの情熱的で伸びやかなリードトーン(原曲もそうだけど)で先程のA3同様、Charさんがどれだけ多くのギタリストから影響されたハイブリッドなギタリストなのかがよくわかる。

正直な話、私も結構Charさんフォロワーで、あのファンキーかつロックのフレーバーをきっちり残したリズムギターや、自在に指板を行き来しながらもメロディックなリードプレイには未だに憧れてしまう(今も前線で現役なのだから尚更のこと)。

全てのことは温故知新。やはりレジェンド級のプレイヤーの音を聴いてコピってこそ、そこから何かが立ち上がってくるものだ。

ベンチャーズから始まり、3大ギタリストからラリー・カールトンまでコピーしまくり、いまや日本代表ギタリストとなったCharさんの隠れた名盤!見つけたらマストバイ!

ついでに私のライブもよかったらマストウォッチ!

【ライブ予定】
12月18日(土)
※詳細未定
深江橋Ks(大阪府大阪市東成区神路1-5-12 GALAXYビル7F・中央線 深江橋より徒歩3分)
https://livecafeks-m.crayonsite.net/

んじゃまた!



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