「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

《特別連載》 「現在のボブを観よ!」 Bob Dylan 『Japan Tour 2023』 Vol.3 『東京公演2日目(4/12)』をデッドヘッズ「Mash」による、 興奮のレビュー!

2023-04-13 16:23:21 | BOB DYLAN

『Bob Dylan Japan Tour 2023』
その『東京公演2日目(4/12)』のレビュー
デッドヘッズの俺が書く事は1つ!

そう!
偉大なるアメリカンバンド
『グレイトフルデッド』の『Truckin’』
をプレイした!その事実だ!

その前に、
この日の大枠を正直に書いておこう。
『東京公演2日目は平凡なライブで、特に見る所は無かった…あの1曲を演奏するまでは!』
という事になる。

「東京公演初日(4/11)」
で聴かれた様な
「抑揚豊かで強弱が付いたボブの声」

「冒険的で美しいユーモラスなピアノプレイ」
は全く聴けず…

で、俺が感じたのって
「流してるなぁ〜」
ってコト。
『5割くらいの力で、ただ淡々と進む…。ツアー半ばの、ひと休み!』
そんな日でしたね。

まあ相変わらず
『客電はずっと付いている』

『お客様は東京公演初日以上に少ない…』
本当にガラガラだもん。

しかも東京初日では見られなかった
『寝ているお客様』
も周りに数人居たくらいでねぇ。

まあ俺の様に「ボブ経験」も多くなると
「こーいう日も有る!」
と割り切って聴いていられるけれど…
さすがに昨日は退屈な時間が続いたね…。

とにかく客電が明るいので
メモを取りながら聴いているけれど、
書くことが『ネガティブメモ』ばかり
になっちゃってさ…(苦笑)。

勿論、チェック項目も幾つか有ったんだ。
例えばオープニング曲
「Watching the River Flow」
では、お馴染みのチューニングから音合わせ、
ギターフレーズから入り、ドラムそして演奏へ!
その後の
「2分以上に渡るブルース演奏でのイントロ!」
には
『おっ、今日はヤリそうだ!』
と思わせたんだけれどね…
ボブの声が弱く、出ていないしカスレ気味。

ショー全体ではPAも東京初日よりはマシ。
ただし『まだ手探り状態な感じ』で
急に1つの楽器が大きくなったりもしたね。

後はこの日、割と好調だった
「I'll Be Your Baby Tonight」
では
『ボブのヴォーカルに随分とエコーが掛けられていた。』
初日では俺の席では聴こえなかったが
大阪公演では、どうだったのだろうか?

さあ、それでは本題へ行こう!
13曲目の
「I've Made Up My Mind to Give Myself to You」
の前にバンド紹介を入れたのが功を奏し、
バンドも会場も急に雰囲気が良くなった!
ボブの声も良くなり伸びているが
正直、前日ほどの美しさは無い…

『ああ、今日はコーいう日なんだなぁ…』
と思って次曲
「That Old Black Magic」
を待つ。

しかし、ギターイントロとピアノから始まって
シンバルがカウントを入れるではないか!
ドラムがタイトになってバンドはいよいよ
『極上のブルース演奏』に入った!

『おっ、何だ?』
そう思わせた瞬間、ボブが歌い出す!
デッドの「Truckin’」じゃないか!

ソリャそーだろうが
誰も気づいていない!
ただし、
「いつもと違う!」
と思う人は結構居たハズだ。

気付いたら俺は泣いていた…
そして口ずさんで、大声で歌っていた!
そう。俺は先にも書いた様に
『長年のデッドヘッズ』
である。

偶然にもこの日、俺は
『ヒッピー風ヘンプ帽子』
を被ってもいた。
『本当に夢のような時間』
であった。

『俺のデッド愛』
については
『本紙のバックナンバー』
を読んで貰うとして
この日、しっかりとプレイした
「Truckin’」
は、極上の演奏であり
今までのモヤモヤを
『全て吹き飛ばす瞬間』
でもあった!

事実この曲後、アリーナ会場では
スタンディングオベーションが起こり
俺を始め、スタンドでも数人が
立って声援を送っていた。
間違いなくこの日のピークである!

その後のショーは
終始好調にエンディングまで続いたが
俺は彼らの立ち姿を見ずに会場を出て
すぐに「例のツイート」を打った!

『4/12ボブディラン公演、なんとデッドの「Truckin‘」演奏!これだけでもう俺は最高の気分だ!』

結局の所、長々と書いて来たが
このツイートに尽きる!

最後に俺はこのツアーのピークを
『名古屋公演』しかも最終日!
と睨んでいた。

しかし、ボブ休み明けの
明日『4/14(金曜日)公演』
もしくはPAも慣れた
『4/16(日曜日)公演』
の可能性も十分にあると予想する。

それくらい「Truckin’」は強烈であり
持続性が有る様な気がしてならないんだ。

『まだまだ何が起きてもおかしくない!』
そう思う今日この頃だ!

《Mash 筆》

 

 

 

 



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