工房に年代物の石油ストーブがある。
このブログでもたまに登場したあのストーブである。
なかなか味わいがあって冬はダルマストーブと一緒に好んで使っていたのだが、限界が来た。
芯が長年の使用ですり減り着火しなくなったのである。😭
仕方ないので、燃焼筒がガラスの物を使っていた。今どきのモノである。😢
もう限界という事で処分も考えたが、もしかすると替え芯がヤフオクなどで出るかもしれないと思い工房の片隅に鎮座していた(笑)。
時々ヤフオクをチェックするも、なかなか出ない。出た!と思っても型番が違う。
何なら別物で工夫すれば代用できるのかと調べてみたりした。時間もないし素人には危ない作業なので却下(笑)。
2~3年たったある日、デッドストックとしてヤフオクに出品されたのである!
2021年10月末に送料込みで3110円であった。
ならばその年の冬に、再び活躍したかと言えば実は違う。
腰を落ち着けて取り組まないと芯替えは簡単ではないだろうと思っているうちに春が来て夏が過ぎた。
2022年の冬には間に合わそうと重い腰を上げたのが10月末。丸っと1年寝かしてしまった(笑)。
しかし、ここから格闘が始まるのである。
芯替えの前に錆も取ろうと思い、サンドペーパーやらブラシやらで錆び取り作業。
なかなか綺麗になった。いよいよ芯替えだなと思って説明書を読む。
まずは、隠れている本体を取り外す。
『うわっ!』
思わず声が出る。まあ何十年も開けたことのない部分だから当たり前と言えば当たり前なのだがひどい状態である。
燃焼装置のホコリと錆、本体の中も同様である。😅
これも掃除からだなと思い、錆取り剤などを使い何日かに分けて作業する。
これ以上は綺麗にするのが難しいと言うところまできて、いよいよ芯替えの本題に入る。
ところがここでもまた、問題発生。1本だけどうしてもネジが回らない。
錆び錆で固まっている。さらにネジ山もつぶれそうになる。😭
コレがどうしても回らない!だいぶなめてしまったネジ山。
インパクトドライバーでやったら一発でネジ山をつぶしてしまうと思い、
手回しドライバーでサイズを変えたり、錆取り剤や潤滑油をたっぷり掛けるが裏のナットごと回ってしまう。
強力なねじ回しペンチを試そうとしたが、ご覧の通り隙間がないのでペンチが回らない。😂
どうすべきか悩んだすえに、もう仕方ない。インパクトドライバーでやってみようと開き直った。
まっすぐにネジ山にビット先を差し込んで慎重にトリガーを引く。
『え!』
なんとすんなりとネジが回った!色々試した末にインパクトの持つ最初の瞬発力が効いたようである。😁
喜びのまま、ホームセンターへ新しいネジを買いに行った。
ストーブ修理の合間に大掃除。特に屋根がとんでもないことになっていた。
数年ほっといたら土化している・・・。
屋根に上るのだが、命綱を止めるところがないので慎重に作業する。
結果ここまでキレイにした。👍
全部を下に落としたのだから・・・
これもキレイにした。写真撮り忘れ(笑)。
11月の終わりごろ、紅葉はピークに。綺麗だ。
さて、芯替えはと言うとだいぶ綺麗になって、古い芯を抜いたところ。
新しい芯をセットし、上下の動きやスピード消火がちゃんと作動することを確かめて組んでいく。
いよいよ着火!
『!?』一か所から炎が強く出る。馴染むのか様子を見る。
少し広がってきた。
全体に赤くなり、もう一息。
まあ良い感じかな。でも奥と手前の炎が強い気がする。
もう少し調整が必要かもしれないが、使えそうである。
今年の冬は、ダルマストーブとレトロストーブを活躍させよう。
そのためには工房に入って陶芸の仕事しないと。😅
窓ガラスから入る太陽が良いもの見せてくれる初冬であった。
💖
新しい芯に炎が上がったときはさぞや感激だったことでしょう。
レトロへの執着分かります。
ここまで古いと味わいが出てきますね。
処分しなくて良かった~(笑)
とっても懐かしいです。
お仕事柄なのか手先がずいぶん器用なんですね。素晴らしい👏(・_・)スバラシイ
ナショナル石油ストーブOS-23 1976年製らしいです。もうすぐ50年!😁
器用貧乏です(笑)。