アメリカビルボードチャートアルバム総合ランキングで39位となったベビーメタルが大活躍しています。
坂本九以来の快挙だとか!
凄い事ですね。
そのベビーメタルの感想を聞かれた音楽評論家のピーターバラカン氏のコメントに、ベビーメタルファンから批判が相次いでいるそうです。
MXの番組内では『世も末』と発言。
その後twitterでは
『番組の前からメディアを通じて少しは耳にしていましたが、ぼくは全く評価できません。先入観ではありません。あんなまがい物によって日本が評価されるなら本当に世も末だと思います』
と発信。
『世も末』と『まがい物』にベビーメタルファンが激怒したというのです。
構図はなんとなくわかりました。
ファンの意見もピーターバラカン氏の意見もなんとなくわかりました。
ニュースからの情報だけなのでなんとなく、ですけれど。
そもそも『へビーメタル』ではなく『ベビーメタル』というユニット名が、企画意図を全て物語っているとおもいます。
もちろんそこには先入観が入り込みやすく工夫されていますから、興味ある人は惹かれ、そうでない人は拒絶できる仕組みです。
そして拒絶せず、『ベビーメタル』の企画に乗っかりたい人が、現在の日本にもアメリカにも沢山いるってことです。
ピーターバラカン氏は拒絶派だったのでしょう。
もちろん、こちらも意見は言わないけれどかなりの数が存在すると思われます。
どっちでもいいよ~派が一番多いとは思いますが(笑)
憲法違反の疑いが強い状態のまま強引に安保関連法案が可決された日本と、人種差別を公の場で叫ぶ大統領候補者に人気が集まっているアメリカは、まさに『世も末』な状態と言えます。
見方によっては新しい時代の幕開けを予見させますし、漠然とした不安の幕引きとも読めます。
新しい時代とは、争い事を武力や権力で圧し潰す人権と人命を無視する時代の事です。
ピーターバラカン氏は音楽評論家ですから、音楽として『ベビーメタル』を評価するのかしないのかを聞かれた時に、
『まだ聞いていないのでお答えできません』と正直にいえばよかったのです。
いくらMXの番組とは言え、サービスし過ぎです(笑)
その後のtwitterでの質問に答える形での発言も、まんまと乗せられた感じです。
ピーターバラカン氏は真面目すぎるんだよなぁ~
流行る音楽は時代を反映しています。
アメリカで『ベビーメタル』が流行っている事実から、ある種の信号を感じ取らねばなりません。
日本でアイドルがもてはやされ、ハロウィンには海外からもわんさか騒ぎたい人たちが集まってくる事実から、何かを感じ取らねばなりません。
それをピーターバラカン氏は
『世も末』と感じているのかもしれません。
『ベビーメタル』の努力や企画が世も末なのではなく、そこに群がる日米の人の多さに異常な事態を感じなければなりません。
奥深い物から面白さを感じ取るには、それ相応のモノが必要ですが、そうでない物には簡単に飛びつけます。
そこに不安を抱く群衆の動きの普遍性はありますが、対象となる音楽に普遍性はあってもなくてもよいのです。
単純なものに飛びつかざるをえないほど、世界中から混沌としたニュースが毎日入ってきて多くの人々を憂鬱にさせています。
世の中良くなっていると思いますか?
『ベビーメタル』の活躍はそんな事を考えさせてくれる現象だと思うのです。
大戦の前に、各国で流行っていた音楽を調べてみると興味深い結果が出るかもしれませんよ。
江戸末期に流行った『ええじゃないか』みたいな踊り念仏みたいな事が、世界中に起きていたかもしれません。
今中国でも『ええじゃないか』踊りに似た現象が全土で起きているのだとか、、、、
世界経済がダメになると戦争が起きます。
そこに備える為の強引な手段と結果が、逆に戦争の種になる場合もあるのです。
内外の動きにに用心しなくてはいけませんね。