行者宿報設女犯
我成玉女身被犯
一生之間能荘厳
臨終引導生極楽
「貴僧がもし業報によって女人と交わる事になるならば、私は美しい女になってあなたの妻になります。そして一生荘厳な家庭をつくって、死ぬときには、極楽へ導き致します
これは我が誓願なり。この誓願を一切の群衆に聞かしむべし」
建仁3年4月5日夜
寅の刻
親鸞の霊夢で如意輪観音が白い蓮華に端坐して親鸞に告げた。親鸞はその時、東方の山岳の間に無数の感情が雲集しているのを見た。そしてこの夢の内容を欲望持つ人々に説き聞かせたく思った
浄土真宗の場合、僧侶が肉食妻帯を禁止せねばならないという根拠はない。凡夫を救う如来の慈悲を感じるためなら、守れもせぬ中途半端な持戒をやめてしまって、肉食妻帯し凡夫と同じ生活の様態になる方が潔い
当時は女犯、男色、肉食は僧侶の間に秘密に行われ、公然の秘密だった。これは人間の自然性否定に迷うからであり、むしろ肯定にして自然な解放が、健全で朗らかな心になる