マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

閲覧した皆様に感謝。

2016-10-27 22:23:24 | 日記

読者も16人になり、一昨日最高閲覧人数になった当ブログ。
どんどん手ごたえを感じ取っている長田義家。
まぁさかここまで成長するとは思ってもいませんでした。

これも皆様の応援のおかげであります。
今後も当ブログをよろしくとお楽しみください。

では作業へ復帰しまする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第34話 進路 後編

2016-10-27 21:18:52 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
茂人と大樹が居酒屋に到着して30分後・・・・
飲み会は絵里の子供話、茂人とデワントンが平時経営する銭湯の話などの話題で・・
より一層盛り上がった。

ラウラは今までの教官でこれからの教官である茂人の事を知る事ができ・・・・
デワントンと仲良く夫婦生活の話は特に面白かった。

デワントン「子育ては最初慣れなかったけど、あれから10年近くやってきて人生これほどまで楽しかったなと思ったわ。」

星村絵里「まぁそろそろ反抗期の時期だけどね・・・・」

デワントン「そうだけど、大変だったイヤイヤ期も今ではいい思い出よ。」

絵里とデワントンは10年近い母親経験を持っている・・・・・

近くで絵里を見てきたミアンを除く未婚のメルトラン達は・・・・・・
いろいろとカルチャーショックを受けながら、興味深く聞いていた。
なんせ結婚し子供を授かる事はゼントラーディ軍社会ではありえないからだ。

いろいろと聞いていくうちに・・・・・

ラウラ「男と女が愛し合って子供を作ると言うけどどうやって?」

デワントン「・・・・・・・・」

星村絵里「ラウラ・・・・・この話はこの場でするような話じゃないんだけどな、やめようか?」

ラウラ「なんで?」

星村絵里「恥と言う文化からよ、まったく知りたければインターネットで調べるか行政に頼れ!」

ラウラは子供をどうやって作るのかをデワントンや絵里に聞いてきた。

突然の子供をどうやって作るかと言うラウラの発言に大樹と茂人は・・・
飲んでたビールを吹き、子供をどうやって作るのかを知っていたミアンは顔を赤らめた。
メリルやロザはまったくその知識がないせいか、何が何なのか戸惑っていた。

デワントンは余りにも突然な発言に上の空になり・・・
絵里は呆れながらラウラにインターネットで調べろと言った。

ラウラ「ここで言えないわけ?そこまで秘密なわけ?」

星村絵里「バカ!性教育に関わる事を公共の場で言えるわけないでしょ!堂々と言ったら変態扱いされるわけ!」

ラウラ「変態って何よ!」

星村絵里「分からんなら、自分の身で味わえこのバカ!」

吉野大樹「お~怖」

インターネットで調べろと言われたラウラだが納得していない・・・

むしろここで説明しろと口調強め言うが、絵里は更に口調強めて反論した為・・
ラウラと絵里の口論合戦に発展し、その隣で大樹は二人を怖いと言った。

茂人とデワントンは呆れながら見てたが・・・・・

桐原少佐「ラウラ、性教育関連をここで教えろと言っているうちはまだ子供を作る事を知るにはまだ早いな。」

ラウラ「教官・・・・・何故・・・・」

桐原少佐「ラウラは23歳ではあるが、性教育関連はまだ子供レベル。きちんと行政の支援で性教育を学んでこい。」

ラウラ「でもこれから部隊が・・・・」

桐原少佐「教材は一式貰える、空いている時間で学べばいい。それよりもこの話は置いて置いて酒を楽しめ、酒が不味くなる。」

ラウラ「・・・・・はい・・・・分かりました。」

茂人から行政の支援で性教育の教材を貰いしっかり学べと言った。

ラウラの性教育のレベルはまだまだ子供レベルである・・・
まだ子育てとか子作りをしていいようなレベルではない。
変に性知識を知りやってしまえば取り返しのつかない悲惨な結果になる
と茂人は懸念しており、しっかり学んでから考えて欲しいと思っていた。

デワントン「父親らしい事言うわね~茂人。」

桐原少佐「現に父親だからな思う所もある。」

デワントン「なるほどね、娘達が大きくなればラウラと同じように教えるわけだね。」

桐原少佐「それが親としての義務だと思っているからな。」

ラウラにきちんとした性教育を受けろと言ったのは娘の将来のため。

娘達も将来大きくなれば性に関わる機会が増えてくる・・・・
誤った知識を覚え不幸な目に遭って欲しくはないと考えていた。

その練習のためにラウラを教育した。

茂人の命令にラウラは渋々従った。
子供関連の話や性教育関連の話から最近のニュースの話題になった。

ロザ「そう言えばゼネラル・ギャラクシー社、最近最新鋭機の発表があると言う告知ありますね。」

ラウラ「最新兵器?」

吉野大樹「空戦能力に優れ安価な軽戦闘機を開発しているんだ、詳しくは言えんが・・・・」

ラウラ「へぇ」

ゼネラル・ギャラクシーの新型可変戦闘機の発表。
最近、可変戦闘機パイロット・・特にゼントラーディ人パイロットの間で話題になっていた。

噂ではこの可変戦闘機開発にはゼントラーディ人が携わっていると言う理由から・・・・

ゼントラーディ人社会において整備や開発の技術を持っていないのが当たり前で
その中から開発者として最新鋭機に携わっていると言うのは衝撃的な話だった。

星村絵里「確かアルガス・セルザーとか言う名前のゼントラーディ人だったとか・・・」

メリル「聞かない名前ですね。」

星村絵里「恐らくだけど無名の一般兵士のようね。」

開発に携わっているゼントラーディ人.アルガス・セルザー・・・・・
あまりにも無名過ぎて、絵里達は全然知らなかった。

むしろゼントラーディ軍は何億の兵員がいるため・・・
ラウラや絵里達がアルガスの事を知らなくても当然であり・・
特に何も問題がない・・・・

ただ・・・・・

ミアン「同胞が戦闘以外の重要分野に携われるなんて光栄ですね。」

デワントン「ゼントラーディ人の議員や社長とか珍しくないからね、将来的に首長とかでそうかな・・・・」

星村絵里「新統合軍に進まなくても上手くやれるってある意味才能開花したのかな~」

戦闘以外の事を知らなかったゼントラーディ人たちが・・・・
非戦闘分野の重要ポジションに就けたと言う話は自分の事のように誇らしい。

開発者や技術者だけでなく、社長だったり議員だったりと・・・・

軍を離れ民間社会に進出したゼントラーディ人は様々な末路を辿ったが・・・
あらゆる分野で出世した者が数多くいた。

そんな彼らの姿を見て新統合軍に進んだゼントランも誇らしかった。

星村絵里「首長ね・・・・あっミリアか・・・・」

ラウラ「ミリア??」

星村絵里「うん、ミリア・・・軍辞めたら将来市長になるらしいですって」

ラウラ「ん?ミリアが!?」

いろいろと軍に進まなかったゼントランの話をしていると・・・・
絵里がミリアが軍を辞めたら市長になると然り気無く言った。

ミリアが軍を辞めて市長になる、それを聞いたラウラは唖然とした。

市長とかどんなものかはラウラは歴史の本を読んで知っていた。
選挙で選ばれた行政の長であり、新統合政府統治下では現地基地に対する指揮権があると・・
そんは選挙で選ばれた行政の長にミリアがなる・・・それが事実なら笑い話だ。

ラウラ「あはははははははは」

星村絵里「何がおかしいのよ?」

ラウラ「ミリアが首長ねぇ、キャラじゃないわ。選挙で勝てるのかしらね?」

行政の長にミリアがなれるわけがないと思っていたラウラは笑って否定した。
ミリアが選挙で勝って市長になれるわけがないと・・・・・・

絵里はともかくデワントンはラウラの発言に少し気を悪くしたが・・・・
ラウラはそれを気にせずか、ミリアが首長になることを笑いながらバカにしていた。
それを激怒したのか、大樹が席を立った。

吉野大樹「最低だな、人のやろうとしている事を笑うなんて。」

ラウラ「えっ」

吉野大樹「そんなにおかしいのかよ!自分のやりたい事をやろうとする事が!」

ラウラは席を立った大樹にビンタされた。

突然の出来事にラウラは動揺して、何もいい返せてなかった。
周りも動揺しているのを確認できるが、何より大樹の表情が怖かった。
まるで自分を見つめる獣のように・・・・

動揺しているラウラに向かって大樹は一言放った。

吉野大樹「自分がミリアいやミリア・ジーナス中尉の立場でさっきの発言を言われたらどうする?」

ラウラ「!?・・・・・・・嫌です、気分悪くなります。」

吉野大樹「今それをやったんだ、軍人いや人として恥じる事をしたんだぞ!自分に言われたら嫌な事を他人に言うな!」

自分に言われたら嫌な事を他人に言うな!・・・・・と

ラウラがミリアに向かって言った事はまさにそれで・・・・・
大樹からしたら平然と笑いながらいい放つラウラが腹正しい事だった。
デワントンは大樹に何か言おうとすると、茂人が前に出て・・・・

桐原少佐「吉野!!」

吉野大樹「ハッ、隊長。」

桐原少佐「口が厳しいぞ、ラウラの態度は怒るべきだが・・・言葉の使い方を間違えるとお前が加害者になる。言葉を慎め」

吉野大樹「申し訳ございません。」

桐原少佐「ラウラに言うのもなんだが、お前もお前だ。一応一つ上の歳上だからな。」

口厳しくラウラを叱る大樹を注意した。

周りの雰囲気も悪くなるし、ラウラも泣きそうになっており・・・・・
このまま放置してたら他の席の客にも店員にも迷惑になってしまうので・・・
茂人は大樹を睨み付け事態の収拾に努めた。

注意された大樹はあっとなり、冷静さを取り戻した。

ロザ「副隊長、ベルタリア准尉の直属の部下になるのであまり口調は厳しくしないほうが・・・・」

吉野大樹「分かってる、だがさっきの発言はどうしても許せなかった。ラウラ・・・悪かった。」

ラウラ「いえ・・・・私の方こそすいません・・・・気遣いできなくて・・・」

気まずい雰囲気になってしまった・・・・・・

ラウラと大樹はお互い謝ったが、さっきのやりとりで溝が深くなった。
それにラウラは大樹の直属の部下になるので、今後やっていけるか・・・

二人はこれから上手くやっていけるか不安になった。

桐原少佐「吉野大尉、ベルタリア准尉!!」

吉野大樹「ハッ!!」

ラウラ「あ・・・はい!!」

桐原少佐「神楽もいるが、上手く関係は築いていけ!!お前らならやれる」

吉野大樹「了解いたしました。」

ラウラと大樹の行く末を心配した茂人は二人に上手く関係を築けと命じた。

今後、二人は同じ部下と上官と言う関係で部隊勤務をする事になり・・・
いつまでもぎくしゃくした関係でいるわけにはいかない
上手く関係を構築し、神楽含め強い小隊として活躍してもらいたい

と茂人は思っていました。

ラウラ「隊長、私たち上手くやれるのでしょうか?」

桐原少佐「上手くやれる・・・・最初は微妙な雰囲気のまま続くと思うがな・・・・やれなければ・・・」

ラウラ「やれなければ・・・・・」

星村絵里「死だと思うな私。」

ラウラ「死・・・・・・・」

上手く関係を構築しなければ待っているのは・・死
茂人が言う前に絵里が言った今のままのラウラ達の行く末路・・・・・
ラウラと大樹はその言葉に戦慄を覚えた。

絵里の言う通りラウラと大樹の連携乱れれば死亡率が高まり・・・
更に小隊員である神楽も巻き込まれる形で死んでしまう可能性が高かった

星村絵里「まぁぐだぐだ言っても何も始まらないからとりあえず料理食べて酒を飲もうな。」

ミアン「今回は祝いの席ですし、暗い話を止めしっかりと楽しんだ方がいいと思います。」

ラウラ「・・・・それもそうだよね。」

吉野大樹「よく考えた場を悪くしてたな、すまない。」

デワントン「気にしないで飲もうね。」

また酒の席の雰囲気が悪くなって事を危惧した絵里とミアンは・・・・
もう暗い話を止め酒を飲み料理を食べながら楽しむ事を提案した。

せっかくの祝いの席なのに暗い雰囲気なのはもったいないと・・・・

メリルとロザは雰囲気の悪さに、落ち込んでし
気まずいままの新たな門出はこの先の行く末に不安に感じてしまう。

絵里はラウラ達に今日はしっかり楽しんで・・・・
これからの可変戦闘機パイロットとして過ごして欲しいと思っており
思いきって提案した。

ラウラと和也は絵里の言葉を聞いて自分たちが・・・・
祝いの席を台無しにしている事に気がついた。

二人はしっかり皆に謝罪し、再び飲食を再開した。

デワントン「この先大丈夫かなぁ・・・」

食事を再開したラウラと大樹を見てデワントンは二人の身を案じた。

これから上手くやっていけるのか・・・・・
上手くやっていけるのか、愛する夫茂人は指導できるかと・・・・

それから数時間後、ひと波乱あった祝いの席はお開きになった。

ラウラと大樹、二人の人間関係に火種を残しながら・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第33話 進路 前編

2016-10-27 00:11:51 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【西暦2021年3月18日月面クラビウスシティー居酒屋上野原】

居酒屋上野原はクラビウスシティーが開府した頃からある古参の名店である。
店主は引退し婿養子のゼントラーディ人の天野嘉男に引き継がせているが・・・・
それでも陣頭指揮を取るといった活気の溢れていた。

今回この店を選んだのは・・・・・

天野嘉男「ようこそおいでくださいました。大尉殿」
居酒屋上野原.店主.天野嘉男

デワントン「ガリブこそ元気そうね、天野軍曹いや琴音ちゃん元気?」

天野嘉男「はいお陰様で、家内共々元気にやっております」

デワントンと嘉男は顔見知りであった事から・・・・

元々嘉男は茂人とデワントンがクラビウス基地に出向した際に知り合い・・・
意気投合して仲良くなった間柄であり、更に言えば・・・・
嘉男の妻であり当時事務員だった天野琴音軍曹も知り合うなどと古い付き合いの関係だった

お互い軍の一線を退いてからも茂人とデワントン一家とは家族ぐるみの間柄になり
よく嘉男と琴音の店である上野原に訪れていた

今回訪れたのも上記の理由からである

天野嘉男「しかしゼントラーディ人多いですね」

デワントン「私の部下だったりいろいろとね、それにそこのラウラとメリルの二人の卒業祝いですし」

天野嘉男「なるほどね、今度エースのミリアいや旦那さん連れてきてくださいな。」

デワントン「うーん、分かったわ。また今度ね」

家族ぐるみの付き合いからか嘉男とデワントンの仲は結構良かった。

そうした光景を見たラウラは・・・・・
いつか誰かとこうした関係が築けるのではないかと考えた。
もっとも今見ている光景はゼントラーディ軍ではありえないから・・・・

嘉男もといガリブ・シューバはブリタイ艦隊のヌー・ジャデル・ガー乗りであり
デワントンはクァドラン・ロー乗りでミリアの副官と・・・・・

いろいろと時代と常識が変わったなと思った

星村絵里「それじゃ私はピニャコラーダで」

ラウラ「私はビールで!」

こうしたやりとりの後、ラウラ達は注文を取り始めた。

最初にお酒を次に料理を頼み・・・・
皆が食べれるように量多めのおつまみを頼んだ。

注文を終えしばらくすると御通しが到着し皆で楽しんだ。

地球の食文化は素晴らしい
ラウラは地球の食文化の素晴らしさに感動した。

感動しているラウラに絵里が・・・・・・

星村絵里「噂では惑星エデンに向かうそうね。」

ラウラ「知ってたんですか?」

星村絵里「まぁねと言うか所属部隊が何処に向かうかは大体分かるわ」

ラウラ「うぅ恐ろしい」

惑星エデンに向かうのかと聞いてきた。

いきなり惑星エデンに行くとかと聞かれたラウラはぎょっとしていたが・・・
絵里曰く部隊が何処に向かうのか把握できると言った。

誰にも言ってないのに惑星エデンに向かう事を知っている絵里に知られてるとは
侮りがたしと言うよりかは恐ろしすぎる・・・・・
ラウラは絵里の高すぎる情報収集能力に畏怖を覚えた。

デワントン「となるとロザちゃんも同じく惑星エデンに派遣されるわけか」

ロザ「そうなります。それにルームメイトですし」

デワントン「ふ~ん、結構いい士官じゃない。ラウラ仲良くしてあげてね」

ラウラ「あっはい、よろしくベサー」

無論、ルームメイトであるロザも一緒に惑星エデンに向かう事になる。

受け答えもよくデワントンはいい士官と評価し・・・
ワインを飲むラウラにロザと仲良くするように言った。

デワントンに言われたラウラはロザによろしくと言おうとしたが・・・・

ロザ「ロザでいいですよ、ラウラ。」

ラウラ「・・・・じゃあロザ、よろしく」

ロザ「こちらこそね、ラウラ」

と呼び捨てで呼んで欲しいと言われた。

一瞬、呼び捨てで呼んで欲しいとロザから言われたラウラは戸惑ったが・・
なんか悪くないと思い、受け入れる事にした。

そんなやりとりを見ていたメリルはラウラ達が羨ましくなった。

自身はこれから月面アポロ基地近辺にある試験施設に配属される事になり
まだルームメイトと顔合わせしていない
そうした事もあり、メリルはラウラ達を羨ましいなと思った。

ラウラ「メリルどうしたの?」

メリル「あの・・・・・・・・そのなんか羨ましいなと思っただけです」

ラウラ「羨ましい?」

メリル「はい、月面アポロ基地近辺にある試験施設配属なのでまだルームメイトと顔合わしてないので」

気になったラウラはメリルに尋ねてみると・・・・
メリルは少し戸惑いつつ、顔を赤らめながら・・・
まだルームメイトに会ってないから羨ましいと告白した。

それを聞いたラウラとロザは一瞬ギクッとした・・・・
自分たちの事に熱心になりすぎて、他に配慮してなかった事を・・・

ラウラ「ごめん、メリル配慮してなかったわ」

メリル「気にしてませんよ、時期に会えると思いますし。」

ラウラ「そうだよね。」

なんか気まずい雰囲気になってしまった・・・・・

ラウラを始め絵里やデワントン、ロザとミアンは冷や汗をかいた
下手したらこのまま美味い酒が不味い酒になってしまう・・・
皆が心の中で焦り始めた

その様子を見てたメリルは慌てながら

メリル「そんな顔をしないでください、私はラウラの事をその事で嫌いになってませんし。と言うか念願の試験飛行隊に配属される事が楽しみだし・その・・・単にラウラ達羨ましいと思っただけですし」

ラウラ「えっ?」

メリル「ラウラがいいルームメイトがいい人なのは安心してますので」

ラウラ「なるほど、気を遣わせてごめんね。」

ルールムメイトが出来たラウラに嫉妬して嫌悪感抱いた事を否定し・・・・
志望していた試験飛行隊に配属出来た事を喜び、配属される日を待ち望んでいたと・・
ラウラ含めた面々に説明した。

メリルは新装備開発に携われる試験飛行隊に憧れを抱いており・・・・
第一志望に試験飛行隊に配属される事を望んでいた。

新装備開発に携われる・・・・・
ゼントラーディ軍時代ではありえない事ができ・・・・・
自分の中で興奮を覚える部隊・・・・・・

部隊配属の志願書に第一志望に試験飛行隊と記載した。

結果、願いも叶い試験飛行隊の志望が叶った。

星村絵里「アポロ基地ねぇ、私達と一緒に仕事するかも知れないわ。」

ミアン「本当だ!」

メリル「マジですか?なんかモーア・カリダム1級空士長殿と仕事できるなんて光栄です。」

星村絵里「ノンノン、堅苦しいのはいいからさ~」

メリルの試験飛行隊志望が叶いアポロ基地近辺に配属されると聞いた絵里は食いついた。

アポロ基地近辺は絵里のお肘元であり、仕事をする事がある。
近辺で試験施設と聞いた絵里とミアンはだいたいの場所を予測する事ができ・・・・・
嬉しそうに話すメリルに一緒に仕事をする機会があるかもと話した。

絵里の話を聞いたメリルは嬉しさのあまり顔を赤らめたが・・・・・・
まだまだ堅苦しいのか、絵里は苦言を呈した

デワントン「進路か、自由に決められるのが地球人社会のいい所よね。」

ミアン「ゼントラーディ軍社会ではありえない話ですよね。」

デワントン「組織の束縛が強かったのがゼントラーディ軍社会だったからね。本当に地球人と出会えて良かったわ。」

ラウラやメリル達が盛り上がっている頃・・・・・
地球人社会における進路にデワントンらは評価をしていた。

ゼントラーディ軍社会には軍の命令が絶対であり・・・・
将兵個人が進路を決める事があり得ないは社会で・・・・
誰しもが進みたい道を決める進路がある地球社会とは大きく違っていた。

デワントンらは自由に進路が決められる地球社会に敬意を持っており・・・
特にデワントンは子供に好きな進路に進ませたいと思った。

星村絵里「最近までクァドラン・ロー乗りだったラウラが可変戦闘機パイロットになれるくらいですからね~私は成り行きでしたけど。」

デワントン「私もだったわ、でも残留できる自由があったから今の幸せがあったわ。」

星村絵里「ほんと地球人社会は地獄もあったけどゼントラーディ軍時代より天国だわ~」

選択出来る自由は地球人からしたら当たり前かもしれないが・・・・・
そうではないゼントラーディ人からすれば魅力的な事であった。

それを聞いてたラウラは頼んだ焼き鳥を頬張り、ビールを飲みながら見てたが・・・
特に気にするわけもなく、フィッシュアンドチップスを頬張り・・・・
次のマルゲリータピッツァを頼んだ。

しばらくして注文していたピッツァを頬張り談笑していると・・・・・

吉野大樹「少佐殿と飲むのは久しぶりですね。」

桐原少佐「あぁ、1ヶ月前だったな。」

吉野大樹「はい、そして今回はアンサーズ中隊本格的始動を記念しての飲み会で」

桐原少佐「そうだ・・・・・今回は妻も出掛けてるし子供も弟家族に見てもらってるから飲み明かすか。」

上野原に茂人と大樹が入店してきた。

ラウラの配属が間近であり、アンサーズ中隊が本格的に始動開始する。
それを記念して隊長である茂人は副隊長である大樹を呼び出して飲み会を開いた。
茂人にはデワントンとの子供がいるが、弟家族に預けており・・・・
安心して飲みにでかけていた。

入店すると・・・・・・

ラウラ「ぶっ!?教官!?しかも大樹!?」

デワントン「茂人!?どうしてここに!?」

吉野大樹「ラウラ!?」

桐原少佐「デワ!?君こそ何故ここに?」

ラウラ達と目線が合い、お互いびっくりしてしまった。
何故ここにいるのか?何故こんな所にいるのかと・・・・・

それ以外の面々は何事だと見つめている中、両者気まずい雰囲気になった。

吉野大樹「ラウラがうちの部隊に来て、アンサーズ中・・・・」

ラウラ「教官、何故大樹と?何故大樹と一緒にいるのですか?」

桐原少佐「アンサーズ中隊本格的始動するから吉野と飲みに・・・・」

ラウラ「えぇぇ!?」

吉野大樹「まだ喋ってる途中なんだが・・・・」

ラウラは茂人に何故大樹と一緒にいるのかを問いただそうとした。

当の大樹は居酒屋に来た理由を言おうとしたが遮られてしまい・・・
最後まで言えず、ラウラに対し抗議の表情を浮かべていたが・・・
二人の間に割って入る事が出来なかった、、

しばらくラウラと茂人のやりとりがグダグダ続いていたが・・・・

吉野大樹「アンサーズ中隊隊長はここにいる桐原茂人少佐なんだよ!アンサーズ中隊が本格的に始動するから飲みに来たってわけだ!」

桐原少佐「ど・・・怒鳴るなよ、他の客に迷惑が・・・」

吉野大樹「す・・・すいません。」

ラウラ「う・・・・うそ」

会話に入れず苛立ちを覚えた大樹が怒鳴るかのように茂人の身分を明かし・・・
大樹の怒鳴っているかの明かし方に茂人は注意した。

まさかのこれからの自身の上官が今まで教官をしていた男だった・・・・

と言う事実にラウラは唖然としていた。

ラウラ「教官・・・・マジなんですか?さっきの?」

桐原少佐「あぁ本当だ。」

ラウラ「デワント・・・・」

デワントン「マジなのよ。これ。」

今まで教官として接してきた茂人がこれからの上官·······
ラウラは茂人の衝撃的な事実に動揺が隠せずデワントンに聞こうとしたが···
デワントンは茂人がラウラのこれからの上官であると答えた・・・・

これからの上官が教官だったとは・・・・・・

星村絵里「まぁいいんじゃない、先の大戦の事もあったし人手不足だから誰が上官になろうと違和感ないわ。」

ラウラ「それは・・・・・・」

星村絵里「ゼントラーディと違って人材の替えが効かないからね。」

ラウラ「そ・・・・それはそうだけどさ。」

戸惑うラウラに絵里は統合軍の人材事情を語った。

先の大戦で人類の9割以上を損失し新統合軍は人手不足に陥っていた。
ゼントラーディ人などいろんな参入者を入れてもまだまだ人手不足は解消されてない
2020年になってようやくまともな戦力になりつつにある有り様であった。

そうした事情を聞かされ渋々納得したラウラであったが・・・・・
本当は人手不足が原因ではなく司令部による意図的な決定であり・・・・
茂人はラウラを部隊に入れるために機種転換センターに配属されていた。
そうした意図した茂人の上官事情は一生ラウラは知る由もなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする