周辺点景

自宅で亡くなったということで、警察の人間がたくさん参りましたね。
検視が済んで何か着せてあげて下さいと言われた時に、高齢の母に代わって家の嫁さんが「入院セット」の中からすかさずきれいな寝巻きを出して来てくれまして、有事のときには、やはり普段の備えが必要だと痛感します。
故人の通帳にNTTから電柱敷地料なるものが毎月振り込まれてまして、そうしたものの存在を初めて知りました。
通販好きだったらしく、その類の支払いの記録が頻繁に見られました。
通夜の席では、非常に重量級の親戚がいて、息のあがっている様子を見ると肥満は病気だと再認識します。
戒名にランクがあるのも変な話ですが、ひとつのシステムと言うことなんでしょう。
一字一字漢字の意味を親切に解説してくれ、渡された「仏前勤行次第」の文言も仏教の教えを説明しているものなんだなと何だか勉強してみたいような気持ちにもなりますが、凡人には普段あまり用のない「お経」。
四十九日の間、毎水曜日にはお勤めしなければなりませんが、噛まずに読み上げるだけでも困難を極めそうです。