楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

久しぶりの源氏、須磨です。

2012-03-24 22:40:32 | 
 
茶菓子の説明から入りますけど、左側の上用饅頭、“徳地堂”の「春よこい」と会員さんの香港土産の「パンダクッキー」
“熊猫曲奇”と書かれてますね。つり目パンダです。
さて、センセの体調不調だったり、譲れぬ予定が入ったりで、5ケ月ぶりになりますか、いよいよ須磨に突入いたしました。
源氏が26歳から27歳の間のお話です。
朧月夜との一件で自ら退京の決意をし須磨に移るとて、あちこちに挨拶にまわる訳です。
まずはなくなった正妻、葵の生家、左大臣邸に粗末な網代車で乗り付けます。
久しぶりの父親の来訪に、葵との忘れ形見、夕霧がはしゃぐ中、この時代の男(おのこ)はよく泣きます。
左大臣も源氏も直衣の袖が離せぬ程、さめざめと涙を流すんですね、死んだ娘を想い、理不尽な世の中を厭うて・・・。
そしてその晩、何の後ろめたさもなく、源氏は葵付きの女房、中納言を抱くんですね。
時代が違うこと、貴族社会で身分が全てであることが頭に入っていても、女性側からすれば(ずいぶんいい気なもんだわね)という気持ちが自然と湧いてきます。
が、中納言とは葵存命中からの懇意の仲で、お互いに正妻に対しての裏切り行為だなんてことはコレッポチも思ってないと思われるし、恐らく葵自身もその事実を知っていたとしても嫉妬の感情というのはなかったろうと思います。
現代でも一夫多妻が許されている国では、独占欲という感情は希薄なのではないかと思うし、男と女の形態なんて、自分が信じ込んでるほど窮屈なものでないのかもしれません。
コメント
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