おもしろかったです~。
舟(辞書)を編む(編纂する)人たちの熱い情熱の物語ですね。
目を開けていられたので、ついつい面白さに引きずられて1日で読んでしまいました。
まず専門バカ的でおくてな変人の、(しかし好感のもてる)主人公の目線で物語を始めるんですが、途中で好対照なキャラクターの視点で、物語を違う角度から紡ぎ、最後に非常に読者に近い登場人物に語らせるという手法を取っています。
主人公のまじめさんの行動がお約束的漫画風なんですが、やっぱりおかしくて笑っちゃうんですね。
そして、油断してたら、同僚のチャラ男役を振られた西岡さんが俄然魅力的に描かれ出して、ああ、ここには悪人(悪役)は出てこないンだなという安心感に包まれます。
いくつかの恋物語も編みこまれ、ひとり一人はそれなりに悩みも抱え、苦しんでいたりもするんですが、あくまで登場人物全員がポジティブで暖かい雰囲気の中、肯定的にストーリーが進められていくんですね。
十何年もかけて、ひたすらいいものを作りたいというモチベーションを持続させ、妥協を許さない正統的で真っすぐな姿勢を貫く姿はこちらの背筋も伸びる気がします。辞書の完成に漕ぎ着けるくだりでは、悔しいけれど感動させられます。
うかがい知ることのなかった、職人の世界というか、専門職の微細でプロフェッショナルなこだわりが興味深かったですし、ところどころで紹介される辞書中の説明も多すぎないのが好感もてましたね。
なるほど、それをどのように説明すれば、それを表わしていることになるのかというのは、ほんとうに難しい話です。
でも、無味乾燥に見えた辞書の世界も、呻吟の末産み出された人間の仕事の成果なんだと言うことをあらためて認識させられたようで、今までとは違った気持ちで辞書を引くことになりそうです。
(もっとも、最近は調べものはNETに頼ることの方が多いですが。)
舟(辞書)を編む(編纂する)人たちの熱い情熱の物語ですね。
目を開けていられたので、ついつい面白さに引きずられて1日で読んでしまいました。
まず専門バカ的でおくてな変人の、(しかし好感のもてる)主人公の目線で物語を始めるんですが、途中で好対照なキャラクターの視点で、物語を違う角度から紡ぎ、最後に非常に読者に近い登場人物に語らせるという手法を取っています。
主人公のまじめさんの行動がお約束的漫画風なんですが、やっぱりおかしくて笑っちゃうんですね。
そして、油断してたら、同僚のチャラ男役を振られた西岡さんが俄然魅力的に描かれ出して、ああ、ここには悪人(悪役)は出てこないンだなという安心感に包まれます。
いくつかの恋物語も編みこまれ、ひとり一人はそれなりに悩みも抱え、苦しんでいたりもするんですが、あくまで登場人物全員がポジティブで暖かい雰囲気の中、肯定的にストーリーが進められていくんですね。
十何年もかけて、ひたすらいいものを作りたいというモチベーションを持続させ、妥協を許さない正統的で真っすぐな姿勢を貫く姿はこちらの背筋も伸びる気がします。辞書の完成に漕ぎ着けるくだりでは、悔しいけれど感動させられます。
うかがい知ることのなかった、職人の世界というか、専門職の微細でプロフェッショナルなこだわりが興味深かったですし、ところどころで紹介される辞書中の説明も多すぎないのが好感もてましたね。
なるほど、それをどのように説明すれば、それを表わしていることになるのかというのは、ほんとうに難しい話です。
でも、無味乾燥に見えた辞書の世界も、呻吟の末産み出された人間の仕事の成果なんだと言うことをあらためて認識させられたようで、今までとは違った気持ちで辞書を引くことになりそうです。
(もっとも、最近は調べものはNETに頼ることの方が多いですが。)