楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

今月の源氏

2013-09-28 23:20:07 | 

先月はちょうどチャリティと重なってしまって自己都合でお休みしたので、2ヶ月ぶりの源氏です。
今日初めて講義を聞きにきた新人さんがいて、“明石”は源氏物語全体の半分くらいは来ているのかと尋ねられた。
「とんでもない、まだまだ4分の1程度ですよ」と答えたが、あらためて確認してみると“明石”は十三帖に当たるんですね。
平成13年度の初講から今年で13年目に突入する「源氏物語を原文で読む会」、じっくりと舐めるように読み進んできたので、遅々とした歩みと言えるだろう。単純計算で1年で1帖ということになる。
でもまあ飽きもせず続いているのは、やっぱり源氏物語がおもしろいからだろうな。
さて今日の発見は明石の入道の人物像である。
天海祐希が光源氏を演じた「千年の恋」で竹中直人が明石の入道役だったのだが、全くイメージが違った。
この頃源氏は26、7才なのだが、明石の入道は60も過ぎてると書かれてある。
痩せていて品はあるが頑固で少々ぼけが来てるところもあるという風に描かれているのだ。
いかにも俗人っぽくあくの強い竹中直人とはどちらかといえば正反対の人物像である。
おまけに娘の明石上が17、8才と言うことになれば、ずいぶん遅い子ということになる。
溺愛するのも無理からぬところがあるということになるのだろうか。
この老人は美しい源氏に会いたくてたまらないのに、それでも必死に我慢して遠慮してしまうというところや、娘の婿にと言い出しかねて悶々とする様がかわいらしいんですよね。
キャスティングの候補としては“小林薫”とか“片岡鶴太郎”とかというところかなあ。
今日の茶菓子は差し入れもあってにぎやかです。隣はいとこの子供が修学旅行のお土産といってくれたもの。
(そうそう、いとこの子供は「いとこちがい」っていうんですね。)
コメント
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