テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

梅枝尺

2013-08-18 23:27:40 | 日記
ウメエダシャクというシャクガの仲間で、幼虫はいわゆる尺取り虫、果樹などの葉を食べまくる、害虫です。
この写真では一頭ですが、よく、民家の梅や桃の木などに大量発生し、一本丸ごと葉を食い尽くすほどにもなります。
成虫はごらんの通り、白黒の模様が特徴的で、一風変わった、蛾と蝶の中間のような飛び方をします。低い樹に大量に発生したウメエダシャクの成虫が羽化して乱舞するさまは、その模様と飛び方の相乗効果で、幻想的なほどの薄気味悪さがあります。
幼虫はシャクトリムシのなかでも、特に醜怪な色合いで、朱色と黒色のウミヘビを寸足らずにして小型化したようです。

飛んでいるのはよく見ているのですが、留まっているのはあまり見たことが無く、この写真を撮ったのがきっかけで、いろいろと画像を検索してみると、この成虫の白黒斑模様は実に変化に富んでいて興味深く感じました。この個体の模様はわりと細かめでシンメトリカルなほうで、バランスの悪い個体や、もっとおおまかな模様の個体など様々で、体系的に調べた資料でもあれば面白いかとも思います。