テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

とあるヤモリくんの災難

2013-08-31 23:54:16 | 写真機 画像
激しい雨の日、ヤモリ君が網戸とサッシのガラスの間に閉じ込められてしまいました。

名もない彼(彼女?)は、いつもと違い、活発に動き回ります。
吹き降りの雨粒に濡れたガラス面を這行中は、サッシを揺らしてやると、ズズっと数cm滑り落ちますが、ここらへんは吸盤を持つアマガエルなどとは違います。アマガエルの指が凍結路面上のスパイクタイヤだとしたら、ヤモリの指はスノータイヤのような感じです。
ヤモリくんご自慢の、趾下薄板に生えたナノサイズの毛による吸着力も、水に濡れるとダメなようです。

ご覧のように、大きな目をしていますが、虹彩がぎゅっと引き絞られており、その虹彩にも皮膚と同様の模様があります。

別方向から撮った写真では、ウロコの模様までほぼ正確に虹彩上に再現されているのが分かります。虹彩の開いた状態のヤモリ、トカゲたちは、クリっとした瞳がカワイクさえあるのですが、なかなか写真や映像でお目にかかることは出来ません。



少しグロいのでサムネイルにしましたが、尾の途中から皮膚の色が変わり、おそらくは、自切によって失った後に生え替わってきたしるしでしょう。

そっとしておくといつまでもじっとしているのですが、翌朝、目覚めてサッシを開けるときに狭間に潜り込んでいて、押し潰したりしてしまわないよう、網戸から逃がしてやろうと思いましたが、なかなかコチラの意図は伝わらず、却って踏ん張るようにして、網戸にへばりついています。内側にへばりついているので、網戸を外して、ベランダで網戸全体を揺するようにして、やっと、退散させることが出来ました。