９１１以降強化されたアメリカの入国審査ですが、最新ハイテクのバイオメトリクス（生体認証）技術を導入するなどで連邦政府が巨額を投じているのですが、テロ対策に対して効果を疑う声が議会で出ているようです。これまでのテロ水際作戦で集まった個人情報は外国人４５００万人、アメリカ人７０００万人に及んでいます。しかし議会では当局が技術に頼りすぎることで作戦が機能しないか、あるいは効果をだすのに今以上の予算が必要になるのかどちらかしかない、という見方が強まっています。こういったやり方に批判的な当局者は。「これで捕まるテロリストはよほどの間抜けだ」と話しています。
ハリケーンリタの来襲予報によりテキサス州の海岸地域の人たちは避難を始めています。カテゴリーは５から４へと下がりましたが依然として注意報は出され非常に危険な状態であることには変わりありません。テキサスから外に出て行く飛行機便はどの便も満席で、高速道路はバンパーとバンパーがぶつかるような渋滞です。車の中に１５時間居なければならない大渋滞となって途中でガス欠する車も出ています。高速道路沿いのガソリンスタンドはガソリンも無くなっていて緊急のガソリン手配を呼びかけています。ヒューストンの２つの主要な空港では飛行機に乗るために待つ人が長い行列を作っています。ヒューストン市長の話では乗客のセキュリティーをチェックする人も非難のためにおらず木曜日はセキュリティーが開店休業です。このような主要な空港の職員の突然の休みで便は４，５時間の遅れが出ているようです。道路のドライバーも大渋滞で大変です。関係当局はフリーウェイの反対側を州から出る方向だけに限って開けようと一生懸命です。
ハリケーにて水没したニューオリンズではいろんな動物やモノが流入したようです。先週の土曜日午後３時にアーミーが巨大ワニが泳いでいるのを発見射殺しました。体長２１フィート、体重４，５００ポンド、推定年齢は８０歳だそうです。余りにも大きすぎ、そして高齢なので動作も鈍くおそらく動物を捕獲して食する事ができず、動作の遅い、人間もしくは水死にあった人間を食べていたのではないかと言われています。現在はホテルの冷蔵庫に保管されていますが、今週の土曜日の午後２時半に開腹して内臓物を調べる予定です。えらいものが上昇した水位と共に来たものです。
