リウボウは読み方は「りゅうぼう」。もともとの名前は琉球貿易だったそうだ。
昔々からある、沖縄では老舗のデパート。
私が子供の頃は、国際通りには3つデパートがあった。
沖縄三越(となりに映画館があった)、山形屋(ちょっと前に閉店した)、そしてこのリウボウ。
ウチの母は買い物大好き人間で(遺伝してます)、
よく連れて行ってもらったのが、リウボウだった。
(当時の沖縄のご婦人は「リウボウ」派と「三越」派に分かれてたような気がする)
私がものごころついたとき、沖縄はまだアメリカだった。
近所のお店では、ハーシーズのチョコレートのほうが手に入りやすかった。
その当時、不二家のミルキーチョコレートが買えたのは、リウボウのデパ地下ぐらいだった。
(他にもあったかもしれないけど)
買ってもらったときはうれしかったなぁ。
ミルキーチョコレートを高級に見せたのは、リウボウの高級っぽい店構えかもしれない。
お買い物袋がおしゃれなデパートでした。
紙袋は、白地にパリの町並みを歩く女性のシルエットみたいな感じのイラストが茶色で描かれてた。
なんといま、リウボウのマイバッグにこの柄が使われておりました。
それから、婦人服売り場の隅っこに下着売り場があって、
そこにスケスケのネグリジェが陳列されていて、
私は「お姫様の衣装だ!」と憧れて、いつまでもその場を離れられなかったっけ。
そして屋上には汽車ポッポみたいのがあって(今思うとジェットコースターだったのか?)
そのレールが一部屋上から外にはみだしていて、
瞬間的に国際通りが眼下に広がってなかなか怖かったような。。
いまでもリウボウは、新しいビルで経営してるけど、やっぱり昔の店構えがなつかしい。
あの中途半端なエスカレーターの位置。
(1~3Fと4~6Fが全然違う場所にあるため、大体の人は3Fで迷子になる)
踊り場の壁の下半分のガラス張り(いま思うとあれは下から丸見えであぶなかったのでわ)
なんとなく、フロア全体がゆったりしたつくりだったのだ。
時の流れとは言え、あのビルがなくなるのは寂しいなあ。
って、時代的建築物、まだ残ってるわ。
沖縄のうちの実家。
そういえば40年モノであったわ。