でぶぶろぐ

沖縄生まれ、小田原在住。
人生1/2世紀越え、
でぶな私のゆるゆるな日々。

久々に新感線☆(ネタバレあり)

2009-10-25 23:56:57 | Weblog

週末に雨。洗濯がはかどりません。
扇風機と浴室乾燥フル稼働。やっと予定分はこなしたわ。

金曜日から土曜日にかけて、
ディズニーランドに遊びに行っていた弟の家族が
小田原に遊びに来ました。

東京駅で待ち合わせたときに、
弟の家族が全員で例のミミをつけてたらどうしようかと思いましたが、
幸いそこまでハマることはなかったようで。
っていうか、6歳の甥はディズニーに一日半いたっちゅーに、
口を開けば話題はすべて仮面ライダー。
親の心子知らず。

土曜日に皆さんを送り出してから、
夫婦で東京にお出かけ。

時間に少し余裕があったので、
ふだん、通勤途中でよく会う方のスナップを。



いつものように「何か?」って感じ。
通勤路で、こちらさんを含めて5~6匹の方のくつろぐお姿に
毎朝癒されております。

さて、週末に夫婦で出かけるとなると、だいたい観劇なわけで、
今回は久々に新橋演舞場で劇団☆新感線。



いのうえ歌舞伎「蛮幽鬼(ばんゆうき)」です。

久々に新感線で泣いた!!

ここんところ、新感線は結構新しい試みをすることが多くて
(脚本を変えたり古典をやったり)
それはそれで面白かったけど、
今回はすっきりくっきりと新感線路線。
それも、今までの新感線路線に加えて、
「サジと呼ばれる男」を演じる堺雅人の存在感がすごい!

「人を殺すときぐらいその爽やかな笑顔はやめて」という台詞が、
最初の頃はギャグだったけど、真実味を帯びてくる。

主役の土門(上川隆也)に「君を助ける」と話していても、
王様を暗殺するときも、
そして自分の命すれすれの戦いをしているときも、
いつも涼やかに笑っている。
その笑顔が、怖い。
こちらの怒りも悲しみも苦しみも、そして幸せも届かないと思わせる。

そして主役の土門。
無実の罪で投獄され、
自分を陥れた相手への復讐の念だけで生きてきた男が、
その相手が、他の人間の手で殺される姿を目の当たりにする。

土門を、自分の復讐のために利用するサジ。

自分が利用されていたこと、
そして自分の復讐の相手こそサジであったことを知る土門・・・

最後に、「自分を殺し、見せしめにして国の基盤にしてほしい」と懇願し、
愛する女の手で殺され、自分の人生をやっと昇華させる土門の姿。

なんのために生きているのか。
なんのために生きてきたのか。
最後の一瞬まで人はそれを探し続けて、悩んで、迷って、
それでも生きていく。

そんな土門の人間くささと、非人間的なサジのコントラストが見事でした。

そういえば、久々にじゅんさんが飛ばしてました
楽天が負けましたーやっぱり岩隈とマー君だけじゃダメなんだよっ」と
実況中継つきの芝居でございました。