今回は珍しい花を2種。今年初めて「筑波実験植物園」でお目にかかりました。
関東では植物園でしか見ることができませんが、自然の中で見てみたいものです。
’201029 日本固有種の「トサトウヒレン(土佐唐飛廉)。絶滅危惧Ⅱ類(VU)
キク科トウヒレン属の多年草で「アザミ(薊)」に似ていますが、棘はありません。
四国(高知、愛媛、徳島)の蛇紋岩地に分布し、林縁に生える。
’201029 名前の由来は「ヒレアザミ」に用いられた漢字名「飛廉」に、異国の花を思わせるとして「唐」をつけたようです。
花期:10~11月。花は淡い紅紫色で花火を連想させます。
頭花は柄が長く、疎らに散房状につく。
’201029 草丈は50㎝~100㎝で狭い翼がある。
根生葉は長い柄があり、葉身は卵形〜狭長楕円形、長さ10〜14㎝。
’200929 見頃を過ぎてしまいましたが、同じ仲間の「シマトウヒレン(島唐飛廉)」
長崎県対馬の岩場に生える多年草。
茎は高さ25~50cm。絶滅危惧IA類(CR)
’200929 キク科 多年草 花期:9~10月
花は淡い紅紫色。頭花は5~7個が散房状に密集してつく。
根出葉は花期にもあり、卵状心形、長さ6~13cm、葉柄は長さ9~14cm。