「ストレリチア」は、ゴクラクチョウカ科ストレリチア(ゴクラクチョウカ)属
大型の草本でアフリカに8種が分布。「バショウ(芭蕉)や「バナナ」に近縁の植物です。
写真は、最も栽培されていて、南国の色鮮やかな鳥を思わせる花姿の「ストレリチア・レギナエ」です。
学名:Strelitzia reginae、和名:「ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)」(表記揺れ:レジナエ、レギネ、レギネー)
無茎の常緑多年草(宿根)で草丈は50㎝~2mほどです。
英名:バード・オブ・パラダイス・フラワー(Bird of Paradise Flower)
長さ1mぐらいの花茎の先に16cm~20cmほどの苞がつき、橙黄色と淡青色の花被からなる花が順々に咲きます。
2週間ほど花を咲かせ、1つの蕾から何度も繰り返し花を咲かせます。
「マンデラズ・ゴールド」(Mandela's Gold)という黄花種もあります。
「ストレリチア・レギナエ(レジナエ)・ユンケア(ストレリチア・ノンリーフ)」(学名:Strelitzia reginae var. juncea)
「葉が全くなく先端が棒状のもの(若い株には葉がある?)」と
「葉が円柱形(スプーン状)となった」変種を日本では「ノンリーフ」として区別しています。
前者を「ユンケア(ジャンセア):juncea)」と言い、後者は「レギネエ」と「ジャンセア」の中間種で「パービフォリオ(parvifolia)」と言います
葉が全くなく、スタイリッシュな雰囲気の「ユンケア(ジャンセア:juncea)」
’201113 先日、訪れた「夢の島熱帯植物館」の「レギナエ」↑は屋外に植栽されており、まだ数花咲いていました。
’201113 一般には温室内に地植えして栽培します。花期は温度が一定であれば周年開花しますが、主に5~10月です。
ただ、夏の暑さに弱いので、春(5~7月)か秋(9~10月)が見頃となります。
有茎の「ストレリチア・ニコライ(別名:瑠璃極楽鳥花)」(学名:Strelitzia nicolai)
高木状に育ち、ゴクラクチョウカ属中の最大種で高さ10m~12mぐらいになります。
「ニコライ」は、褐紫色の苞から数花が出て咲き、花被は白~淡青色です。
南フィリピンと周辺の島々が原産。苞の長さは30 ~ 40cmほど。
バナナのような大きな葉は「バショウ」に似ている。
「ニコライ」と非常によく似た「ストレリチア・アルバ(流通名:オーガスタ)」(学名:Strelitzia alba)
草丈:8m~10m。花被は白色、苞の長さは25 ~ 30cmほどで紫色です。
別名:オウギバショウモドキ(扇芭蕉擬) 南アフリカ原産。
なお、「オウギバショウ(扇芭蕉)」(別名:旅人の木)によく似ているのでこの名が付いたが、オオギバショウはストレリチア属ではない。
苞が50㎝と大きく、緑色なので区別できる。花は白色。