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春の花:何れ菖蒲か杜若

2021年04月28日 | 花さんぽ・花めぐり

何れ菖蒲か杜若」ということわざがあります。

意味は皆さんご存知のように、似ていて区別がつきにくいところから、どちらも優れていて優劣がつけにくいこと。

「菖蒲」も「杜若」もよく似た美しい花です。女性の美しさにたとえる場合が多いようです。

ということで今回は今(4月末)咲いているアヤメ科アヤメ属(多年草)の花を取り上げます。

見分け方の主なポイントは、花弁の根元の網目模様の有無と根元部分のです。

 

➀「アヤメ(菖蒲、文目、綾目)」(Iris sanguinea)

多年草(球根)花期:5~6月(青紫) 

山野の草地に生育。花弁の根元が白と黄色。外花被片に網目模様。葉は細長い。

②「カキツバタ(杜若、燕子花)」(Iris laevigata) 

日本、朝鮮半島~東シベリア 準絶滅危惧(NT)

多年草(球根)花期:5~6月(花色:青紫) 

水中や湿地に生育し、花弁の根元が白い。外花被片に網目模様はない。

シロバナカキツバタ(白花杜若)」 

③「ジャーマンアイリス」(Iris germanica)園芸品種

別名:ドイツアヤメ 多年草(根茎) 花期:4~5月(花色:紫、黄、白など)

乾いた場所に育つ。花弁のつけ根の近くにブラシのような毛。外花被片に網目模様はない。

④「キショウブ(黄菖蒲)」 (Iris pseudacorus) 西アジア~ヨーロッパ原産

多年草(球根) 花期:5月(花色:黄色) 

水辺や湿地、林縁に生育。外花被片の中央に茶色がかった模様。

⑤「ダッチアイリス’ブルー・ダイヤモンド」(Iris × hollandica)

オランダで生まれた園芸品種 ※ダッチはオランダのこと。

別名:オランダアヤメ 多年草(球根) 

花期:4~5月(花色:紫、青、黄色など)

乾いた場所に育つ。花弁の根元が黄色。外花被片に網目模様なし。

外側の花被片は垂れ下がり、内側の花被片は直立。

 

因みに「ハナショウブ(花菖蒲)」↑は、まだ咲いていませんが、湿地に育ち、花弁の根元が白と黄色で、外花被片に網目模様なしです。

また、「イチハツ(一初)」↑は、乾いた場所に育つ。花弁の根元にトサカ状の突起があり、外花被片に網目模様あります。花色は紫色で、外花被片は倒卵形で先が丸く、内花被片は小型でともに平開します。