「キブシ(木五倍子)」(Stachyurus praecox) 別名:キフジ、コメブシ
北海道から九州に分布する日本固有種。
キブシ科キブシ属(雌雄異株)の落葉低木~小高木 樹高:2~4m
'230314 キブシの盆栽↑
花期:3~4月。垂れ下がる総状花序を葉の展開前につける。
果実はかたく乾いた液果で、径7~12mmの楕円状球形。7~10月に黄褐色に熟し、粉末にしたものが五倍子(フシ)
「ヌルデにできる虫こぶ」の代用として使われ、江戸時代までお歯黒の原料としても使われた。
幹は節がなく、丈夫で美しいため、傘の柄や木栓、爪楊枝の材料になるそうです。
キブシの園芸品種「アカバナキブシ(赤花木五倍子)」(S. praecox)
キブシの変種で、尾状に下がる花穂が特徴の「ハチジョウキブシ(八丈木五倍子)」(S. praecox var. matsuzakii)
本州(関東南部・東海地方)・伊豆諸島 伊豆諸島などに分布 落葉低木
海岸近くに生え、枝は太く、葉はやや厚く大きく、その多くは三角状卵形で長さ10~15cmになる。果実も大きくなる。
ナガバキブシの変種で山地の明るい環境に生育する「ハザクラキブシ(葉桜木五倍子)」(S. macrocarpus var. prunifolius)
小笠原諸島母島のみに分布する固有変種 絶滅危惧IB類(EN)
常緑低木 花期:3~5月