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茂木佐邸:野田市

2018年02月25日 | 古民家っていいなぁ。(千葉県内)
今は野田市の市民会館になっている「茂木佐邸」に行って来ました。
過去、2度行きましたが写真がみつからないので、「花野井家住宅」の帰りに寄ってきました。

建物は醤油醸造家の茂木佐平治家の邸宅として大正13年頃に完成。その後、野田醤油(株)(現キッコーマン(株))の所有となり、昭和31年に野田市に寄贈されました。野田市の人は、茂木佐平治家を屋号で「茂木佐さん」と呼び親しんでいたそうです。

兎に角、贅をつくした屋敷で、今の貨幣価値にすると20億~30億円かけて建てられたそうです。瓦や柱に至るまで全て特注し、質にこだわ、細かな部分まで心配りがされています。

主屋は、木造平屋建瓦葺、寄棟造の家屋で平成9年に登録有形文化財に指定されています。

表門・車寄・大玄関を利用できたのは最上級の客だけでした。

表玄関の亀の彫刻。亀が3匹彫られているが判りますか?

表玄関の天井



カツラ(桂)の框(かまち)。家1件が建てられるくらいの費用がかかったそうです。



一般の客が利用した玄関。

欄間のデザインも凝っています。



杉の丸太梁。長さ13mあり、太さがほぼ均一なので寒い地方から切り出したようです。

理容と歯の治療に使われた部屋。

床は寄木細工

丸太梁のコーナー処理の技術が凄いですね。

浴室の壁はベンガラ塗り、天井は網代貼りで贅沢な作りになっています。浴槽とシャワー、照明がモダンでハイカラです。

板の間になっている上台所。中央はまな板と飯台が兼用となっている大きな調理台です。

下台所。氷冷蔵庫は今でも置かれています。

現在のレンジフードなのかなあ?



使用人の風呂。五右衛門風呂です。











茶室「松樹庵」昭和初期に一度解体されましたが、昭和43年に別の場所で再建され、その後野田市に寄贈されこの地に移築。



庭園は平成20年に県内初の国の登録記念物となりました。





かつて書院(最上級の来客用の接待・宿泊に使用)があった辺り。踏み石が残っています。





茂木佐家の本印(ほんじるし)は「キッコーマン」の印です。これは亀甲万の印の石












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