「夢の島熱帯植物館」で開催されている”タネのふしぎ展”を見てきました。
珍しいタネのコレクションなどが展示されていす。(~10月16日まで)
中でも個人的に一番気に入った不思議なタネが「モンキーポット」です。
モンキーポットはサガリバナ科サプカイヤ属で、代表的な樹種は、Lecythis ollaria、L. pisonis、L. zabucajoの3種。
展示されていたモンキーポットはLecythis ollariaです。 ベネズエラ・ブラジル原産
日立のCM「この木なんの木」でお馴染みのネムノキ科の「モンキーポッド(アメリカネム)」は別種です。
英名でモンキーナット(monkey pot)と呼ぶ食用になるナット(手前が種子)が採れるサプカイヤ属の木はどれも壺形(左側)の大きな木質で堅い果実を壺の口が下になる様に逆さまに付けるそうです。
写真のように壺には蓋(右側)がついています。
展示されていた「モンキーポット」は、Lecythis ollariaです。
若い猿がまだ実をばら撒いていない果実の穴に手を入れて中に入っているナッツ(種子)を取ろうとして、一度に沢山つかんで握った手が抜けなくなると言う話があります。ブラジルのことわざに「賢い年老いた猿は壺に手を突っ込まない」というそうです。
なお、ナッツは生食するほか、煮たり焼いて食べます。油を搾って灯油としたり石鹸をつくります。材は固く耐久性があるので建材、器具を作るのに使われます。樹皮の内側を剝して丈夫なロープを作ります。(出典:カンポンボーイの果物歳時記 南米編)
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