'050903 ビールの主原料の一つで、苦味や香りをつけるのに欠かせない「ホップ(hop)」(Humulus lupulus)
和名:セイヨウカラハナソウ(西洋唐花草) ヨーロッパ~西アジア原産
ホップの品種は100種以上あるとのことです。
アサ科カラハナソウ属のつる性多年草 雌雄異株
春には地下茎から伸びだして、夏には長さ6~8mになる。
葉は対生し、掌状に3~5裂するが、しばしばハート形の葉が混在する。
雌花序↑は長さ2~5cmの軸に40~60個の小花が集まってつき、緑色の松ぼっくりのような見た目をしていて、「毬花(まりはな)」と呼ばれることも。黄色く成熟すると、摘み取り、乾燥して使用する。
国内の生産量では岩手県が全国シェアの約50%です。栽培は冷涼な気候が適している。
なお、ビールに使われるのは受精していない雌株の果実(果穂)↑の部分のみ。雌花は受粉するとルプリンと呼ばれる粉の芳香が失われ、ビール製造に使えなくなるので、雄株は栽培されず、野生の雄株も除去されてしまうそうだ。
余談ですが、ドイツといえばビール大国として世界的に知られていますが、一人当たりの年間ビール消費量では第3位で101リットル(ジョッキ約232杯分)。1位のチェコはドイツに倍近い差をつける驚異の192リットル(ジョッキ約441杯分)とのことです。(出典:2018年キリンビール)
よく似たホップの変種「カラハナソウ(唐花草)」↑(Humulus lupulus var. cordifolius)
ホップに比べて苦味成分が少ないのが特徴。雌株は花の後に苞が大きくなって、 ホップにそっ
くりな姿となります。
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