タデ科ソバカズラ属の多年草「イタドリ(虎杖、痛取)」の仲間を4種
「痛取」の語源は、傷薬として若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立つことから、「痛み取り」が転訛して名付けられたというのが通説。漢字(漢名)では「虎杖」とも書き、軽くて丈夫なイタドリの茎が杖に使われ、茎の虎斑模様から「虎杖(こじょう)」とよばれたことによる(出典:Wikipedia)
➀「イタドリ(虎杖、痛取)」(Fallopia japonica) 東アジア原産で日本、台湾、朝鮮半島、中国に分布
別名:スカンポ(酸模)、生薬名:コジョウコン(虎杖根)
花期:7~10月 草丈:30cm~1.5mほど
日当たりの良い山野や道端、土手などのいたるところで群生。雌雄異株で、雌花は翼を持つ果実になります。茎は太く中空
春先の若芽は食用になり、子どもの頃、食べた記憶があります。
高知県では県民のソウルフードになっていてよく食べられます。学校給食にもでるとか?
ヨーロッパやアメリカでは帰化して、強害草になっており、「世界の侵略的外来種ワースト100」選定種の1つです。
斑入りの園芸種もあります。
②「メイゲツソウ(明月草)」(Fallopia japonica f. colorans) 本州中部地方以北~北海道に分布
紅色を帯びた小さな花や果実を穂状に多くつける。別名:ベニイタドリ(紅虎杖)と呼ばれ、イタドリの亜種として扱われる。
③「オオイタドリ(大虎杖)」(Fallopia sachalinensis) 北海道、本州中部以北に分布
北海道ではじめて見た時はその大きさにびっくりしました。名前のとおり大型で、草丈3mほどになる場合も。
イタドリに似るが、葉の裏がやや白っぽい。葉も倍ほど大きい。花期は8~9月、花被は白色。
イタドリ同様、若い茎は食用になる。果実はイタドリよりも翼(雌花)はやや狭く、全体に大きめ。
④「ハチジョウイタドリ(八丈虎杖)」(Fallopia japonica var. hachidyoensis)
イタドリの変種で、大きく、葉が厚く、光沢があります。伊豆諸島の大島から八丈島で見られます。
若い茎を折って、その皮を手でむき子供たちはそれをおやつ代わりにして食べていたそうです。
島では「イタガラ」と呼んでいます。(出典:八丈植物公園・八丈ビジターセンター)
なお、イタドリの変種で、高山性で小型のものを「オノエイタドリ(尾上虎杖)」(Fallopia japonica var. compacta)といいます。
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