'220105 つくば植物園多目的温室にて
台湾、中国、インドネシアなど国外では広く分布する「ナガミカズラ(長実葛)」(Aeschynanthus acuminatus)
見過ごしてしまうのうな地味な花が咲いています。
日本では、1973年に西表島で発見された後、確認されませんでしたが、2004年の牧野植物園と筑波実験植物園の調査により、31年ぶりに再発見されました。
日本では西表島のこの1集団しか知られておらず、その希少性から環境省の「希少野生動植物種」(※種の保存法)に指定されています。
イワタバコ科ナガミカズラ属の常緑半つる性多年草
絶滅危惧ⅠA類(CR)(※レッドリスト)
樹上、岩上などに這うように着生します。
先端付近に1本の雌しべと4本の雄しべからなるオレンジから緑色の筒状花をつけます。
筑波実験植物園が保全のため2009年から育てていて、2015年12月下旬に初めて開花(植物園なので国内3例目)したそうです。
果実は約 15cm と細長く、それが和名の由来とのことです。
'210916エスキナンツス・グランディフロルス
なお、同園には同じ「ナガミカズラ(エスキナンツス)属」の花↑↓が数種展示されています。
'210719 エスキナンツス・種名不詳
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