白井健康元気村

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足腰が衰えたら 【気まま連載】帰ってきたミーハー婆㉙

2021-12-15 06:41:06 | 【気まま連載】帰ってきたミーハー婆

【気まま連載】帰ってきたミーハー婆㉙

足腰が衰えたら

岩崎邦子 

 



 私達夫婦のパークゴルフ歴も結構長くなった。夫が腰痛に悩まされていた時に出会ったのがグラウンドゴルフで、次にパークゴルフを知り、その楽しさに、のめり込むようになった。
 そしてグループの「Iパークゴルフ」の会に入ってからは、月に7、8回もプレーをすることに。夫婦で参加するうち、なんと夫の腰痛の悩みもほぼ解消しただけでなく、本来のゴルフも支障なく出来るようになった。
 しばらくして、この会の会長が体調を崩されてから、とんでもないことに。後任の会長として、私にその役のお鉢がまわってきたのである。今まで私が任されていた会計も、そのまま留任となってしまった。
 会には入会や退会の規約もあり、スポーツ保険にも入っていた。プレーするコースも白井、船橋、八千代と、あちこちにあるので、佐倉市や千葉市への遠征、はてまた蓮沼まで一泊で出かけることも。
 プレーも毎回、順位が発表され、年間表彰もある。まぁ、本当に立派な会であった。無力な私にもこの難役が出来たのは、まわりの人がパソコンを駆使して、その資料を作るというサポートがあったからこそ。
 さて、そんな会の重責を私が辞任するに至ったのは、ある人物が他のグループの人との危険行為となる悶着を起こすという「会の趣旨に反した」からである。常日頃からおかしな言動を繰り返し、マナーやエチケットに欠ける行動が目に余ったので、私が懸命にフォローしてきた人でもあった。
 このことは、以前の連載「岩崎邦子の『日々悠々』」でも書いてもいる。自分なりに努力して頑張っていたので、今も何の悔いもない。それどころか、重責から離れられたという、ホッと感と、「パークゴルフを楽しもう」という気持ちが大きくなった。
 ところで、この「困ったちゃん」は、いつの間にか、近隣でもパークゴルフ場でも、とんと出会うことがない。時折、パークゴルフ場で「Iパークゴルフ」の人たちと出会う。問題山積だった女性の援護にまわり、私の考え方を批判した人も、私への理解をしてくれていた人たちも、私は誰とでも笑顔で話ができる。
 今、私が所属しているパークゴルフの会は、毎週月曜日に八千代コースで行われている。男性女性合わせて30名ほどいるが、欠席する場合でも報告する義務もない。都合が良い人達が集まり、くじ引きで組み合わせを決める。同じグループになった人のスコア上位2人の合計で、順位が決められる。
 なぜ、こんな自由に組み合わせが出来るかというと、力量がほぼ平均しているから。仲間は経験者ばかりで、その日によって、調子のよい時、悪い時もありで、お互いがカバーし合うことも出来るからだ。
 もちろん、プレーに磨きを掛けている人たちには、こんな方法は物足りないことだろうが、そんな人たちには、パークゴルフ場で大きな大会が用意されているので、それに参加すれば良い。
 月曜会の女性では、年齢を上から言えば私が2番目。一つ若い人が3人いる。かなり高齢者が多いことになるが、ま、そんなことはどうでも良いことで、元気に歩けるかどうかが、問題となる。
 私より一歳若いが、歩き方がかなり遅いMさんとSさんがいる。中でもSさんは、目の具合も悪いらしく、コースの中の多少の上り坂や下り坂は、かなり心もとなく危ない歩き方になる。
 組み合わせで、彼女たちと一緒になると正直がっかりする人や、少し覚悟をする人もいる。私はせっかちなほうなので、自分の球のところには、早足や駆け足になるので、これも問題かも。
 先日はSさんとの組み合わせになったのでお互いに「楽しくプレーをしようね」と、言い合った。Sさんの球が他の人の球に邪魔になりそうな時は、素早くマーカーに置きかえる。ホールからの球の拾い上げをしたり、坂になっている所では肩を貸したり、手をつないで歩く。
 一緒の組になった男性のSさんも、積極的に手助けをする。こうしたことで、気分も良くプレーが出来、成績も6組中の2位になれた。
 私が月曜会で尊敬している女性は2歳半ほど上のTさんだ。小柄な人だが、最後のパットの正確さがとても優れていて、スコアメイクも抜群だ。どれほど健康で病気もない人なのかと思ったが、血圧も高めで、緑内障の治療もしているらしい。
 Sさんは一人暮らしだが、家の中で我流の体力アップ運動の努力を怠りなくしているのだとか。私が努力しているのは、果たしてなんだろう。強いて言えば、食生活かな。
 白井健康元気村では、私がパークゴルフの係とされているが、大会をすること以前に、プレーをすることが楽しいと思う人が増えて欲しいものだ。「パークゴルフ楽しむ会」として、今年は月2回ほど、メールでプレーの呼びかけをした。
 当初は、「誰も賛同してくれなくても良い」「最悪は夫と二人だけで、遊楽パークゴルフ場の芝生の上を歩きたい」という思いが強かった。白井市にある遊楽パークゴルフ場の芝生はじつに良質で、歩いていて気持ちが良いのだ。
 今では、賛同をしてくれる人が少しずつ増えること願っている。加齢に逆らうことは出来ないが、パークゴルフをすることで、足腰の衰えが少しでも遅くなるのだから。
 なぜ、こんなことを今になって書くのか。とにかく楽しくパークゴルフをしたい。そんな仲間が増えて欲しい。そんな思いだけだ。年齢を重ねてくれば、「元気で健康に暮らしたい」と、誰もが一様に思う。でも、その方法は様々だから、パークゴルフを誰にも押し付けることは出来ないけど、ね。

 

【岩崎邦子さんのプロフィール】 

昭和15(1940)年6月29日、岐阜県大垣市生まれ。県立大垣南高校卒業後、名古屋市でОL生活。2年後、叔父の会社に就職するため上京する。23歳のときに今のご主人と結婚し、1男1女をもうけた。有吉佐和子、田辺聖子、佐藤愛子など女流作家のファン。現在、白井市南山で夫と2人暮らし。白井健康元気村では、パークゴルフの企画・運営を担当。令和元(2018)年春から本ブログにエッセイ「岩崎邦子の『日々悠々』」を毎週水曜日に連載。大好評のうち100回目で終了した。


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