
白井健康元気村【健康教室】6/30
自然との調和を大切に
対症療法ではない漢方治療
▲講師の横尾洋さん
白井健康元気村は6月30日、白井保健福祉センター(ウエルぷらっと)の団体活動室で今年度最初の健康教室を開催しました。講師は松戸市で「よこお薬局」を経営する薬剤師の横尾洋さん。東邦大学出身の横尾さんが講師を務めるのは、今回で5回目です。
演題は「自然との調和を大切に――対症療法ではない漢方治療の考え方」。横尾さんは講演の冒頭、不自然な生活を送る現代社会の病理を指摘しました。
暑いときには、キンキンに冷えたビールを飲む。砂糖よりも甘い合成甘味料を使ったアイスクリームを食べる。そして農薬で育てた野菜を食べたり、化学調味料で味付けした料理を何の疑問も抱かずに口に入れる……。
そして、横尾さんは「1960年代は唐揚げなどフライした料理はほとんど食べなかった。しかし、今は違う。この50年間で植物油の消費量が5倍も増えているんです」と日本人の食生活の変化に警鐘を鳴らしました。植物油が多く使われるようになった理由として、横尾さんは酪農や養鶏業の急成長をあげます。また抗生物質の危険性も指摘しました。
こうして講演は自然と調和するにはどうすればよいのかという本題に。横尾さんの話はいつも具体的でわかりやすいので、いちいちうなづく参加者が少なくありません。白井健康元気村の健康教室に5回も講師を務めた理由もわかるでしょう。
▲うなづきながら話に聞き入る参加者▼
▲痛風になった57歳男性とは、講師の横尾さんのこと。うーん、説得力がある。
▲会場の高齢者に激励の挨拶をする白井市議会事務局の松岡正純局長
当日、健康教室に来られなかった人のために、講演で使ったスライドをお見せしましょう。
以下は講師が講演で使った資料の一部です。
【講師との質疑応答】
横尾さんの講演の後、いつものように質疑応答が行われました。
▲耳鳴りに悩む川鍋文明さん
▲「高血圧にはどの薬がいいのでしょうか?」(元気村の副村長、吉田司さん)
▲「漢方と西洋医薬を併用してもよいか」と尋ねる司会の平田新子さん(右)
▲白井健康元気村の玉井秀幸村長も質問
■横尾洋(よこお ひろし)さんのプロフィール
平成3(1991)年に東邦大学薬学部を卒業し、同5(1993)年には東邦大学大学院薬学研究科修士課程修了。その後、日本化薬株式会社、都内調剤薬局に就職。平成19(2007)年に独立し、よこお薬局(千葉県松戸市)を経営する。 現在、松戸市薬剤師会会長