昨日、国会で安倍首相が施政方針演説を行いました。
日本の現状を踏まえて、困難な問題に立ち向かうという何とも威勢のいい内容です。
今日は、その一部を紹介しながらじいちゃんの感想を書いて行きたいと思います。
まずは、冒頭から・・・
『「日本を取り戻す」 そのためには、「この道しかない」
こう訴え続け、私たちは、2年間、全力で走り続けてまいりました。
先般の総選挙の結果、衆参両院の指名を得て、引き続き、内閣総理大臣の重責を担うこととなりました。
「安定した政治の下で、この道を、さらに力強く、前進せよ」
これが総選挙で示された国民の意思であります。
全身全霊を傾け、その負託に応えていくことを、この議場にいる自民党および公明党の連立与党の諸君と共に、国民の皆さまにお約束いたします。』
※「日本を取り戻す」一体何から「取り戻す」のでしょう。敗戦による押しつけ憲法で失った「交戦権」を取り戻すんでしょうか?
15年間のデフレ時代で無くしてしまった富を「取り戻す」んでしょうか?
※「総選挙で示された国民の意思」と言ってますが、自民党に投票した人は有権者のたった25%であることを忘れてしまってはいませんか?
じいちゃんが、危惧した通り安倍さんは選挙で国民にこれまで2年間の政策が認められたんだと思っているんですよね。
『「変化こそ唯一の永遠である」
明治時代、日本画の伝統に新風を持ち込み、改革に挑んだ岡倉天心の言葉です。
伝統の名の下に、変化を恐れてはなりません。
長期的に原発依存度を低減させていくとの方針は変わりません。あらゆる施策を総動員して、徹底した省エネルギーと、再生可能エネルギーの最大限の導入を進めてまいります。』
※「原発の再稼働を推進する一方で、再生可能エネルギーの導入を進める」ということですが、経産省は「今後も原発を推進する」という姿勢を崩していませんよね。
『この国会に求められていることは、単なる批判の応酬ではありません。「行動」です。「改革の断行」であります。日本の将来を見据えながら、大胆な改革を、皆さん、実行しようではありませんか。』
※確かに、野党が批判ばかりしていてちっとも進まない国会審議ですが、「行動」と「改革の断行」という言葉で野党には「批判せんと黙っとれ!」とも聞こえる恫喝のように思えます。
『この2年間、全力で射込んできた「三本の矢」の経済政策は、確実に成果を挙げています。』
※大企業や投資家たちは「儲かった」と言ってますが、格差は広がり大多数の国民は悲鳴を上げています。「確実に成果を上げている」というなら、もう少し国民が豊かさを感じてもいいんじゃないでしょうか?
『自由や民主主義、基本的人権や法の支配といった基本的価値を共有する国々と連携しながら、地球儀を俯瞰する視点で、積極的な外交を展開してまいります。
その基軸は日米同盟であります。
この2年間で、日米同盟の絆は復活し、揺るぎないものとなりました。日米防衛協力指針(ガイドライン)の見直しを進め、その抑止力を一層高めてまいります。
現行の日米合意に従って、在日米軍再編を進めてまいります。』
※「ガイドラインの見直しを進め・・・」と言いながら、結局は「現行の日米合意に従って・・・」ということで、沖縄県民が大反対している「辺野古への基地移設」は絶対やるんだという意気込みが溢れています。
ガイドラインの見直しをするなら、基地問題はもう一度日米で話し合う必要があるんじゃないでしょうか?
沖縄の人たちも、これなら受け入れてもいいという妥協案は見つからないものでしょうか?
ただ、アメリカに助けてもらいながら中国や北朝鮮と対峙してかなきゃいけない日本の地理的な問題もあるので、日本列島全体で国防するという意識がなきゃいけないんでしょう。
沖縄に米軍基地が集中してるのは、日本の安保のためでなく、東アジア・東南アジア・中東・オセアニアなどの米国の利権を守るために必要な施設として重要だからということじゃ、もう国民も沖縄県民も納得しないんじゃないかと思います。
『「日本国民よ、自信を持て」
戦後復興の礎を築いた吉田茂元総理の言葉であります。
昭和の日本人にできて、今の日本人にできない訳はありません。
全ては国民のため、党派の違いを超えて、選挙制度改革、定数削減を実現させようではありませんか。憲法改正に向けた国民的な議論を深めていこうではありませんか。
そして、日本の未来を切り開く。そのために、「戦後以来の大改革」を、この国会で必ずや成し遂げようではありませんか。』
※結びには「日本国民よ、自信を持て」と吉田元総理の言葉を借りています。これは敗戦国の日本人に向けた言葉ですが、そんな敗戦国にしたのは、当時の軍部と政治家たちです。
バブルがはじけて、不況になりデフレ時代を生み出してしまったのもアホな政治家や官僚たちの経済政策の失敗のせいなのに、いまさら「自信を持て」と言われてもねぇ~。
※「昭和の日本人にできて、今の日本人にできない訳はありません。」と言ってますが、戦後の復興時代と今の日本じゃ世界の見る目が全く違います。
当時は、日本中焼け野原でみんな貧しくて、戦勝国から援助を受けてたり、朝鮮戦争で特需があったり、高度成長の波に乗れたりしましたが、そんな夢みたいな経済成長なんてできないことは分りきってるくせに「昭和の人間にできて」なんて嘯いていることに腹が立ちます。
※「平成の日本人」は「昭和の日本人」のような状況には置かれていません。「昭和の日本人」の安倍さんはあのお金がジャブジャブあったバブルの頃が忘れられないんじゃないでしょうか。
二度とない経済成長を夢見るより、もっと国民が小さな幸せを掴めるような日本にして欲しいとじいちゃんは思います。
日本の現状を踏まえて、困難な問題に立ち向かうという何とも威勢のいい内容です。
今日は、その一部を紹介しながらじいちゃんの感想を書いて行きたいと思います。
まずは、冒頭から・・・
『「日本を取り戻す」 そのためには、「この道しかない」
こう訴え続け、私たちは、2年間、全力で走り続けてまいりました。
先般の総選挙の結果、衆参両院の指名を得て、引き続き、内閣総理大臣の重責を担うこととなりました。
「安定した政治の下で、この道を、さらに力強く、前進せよ」
これが総選挙で示された国民の意思であります。
全身全霊を傾け、その負託に応えていくことを、この議場にいる自民党および公明党の連立与党の諸君と共に、国民の皆さまにお約束いたします。』
※「日本を取り戻す」一体何から「取り戻す」のでしょう。敗戦による押しつけ憲法で失った「交戦権」を取り戻すんでしょうか?
15年間のデフレ時代で無くしてしまった富を「取り戻す」んでしょうか?
※「総選挙で示された国民の意思」と言ってますが、自民党に投票した人は有権者のたった25%であることを忘れてしまってはいませんか?
じいちゃんが、危惧した通り安倍さんは選挙で国民にこれまで2年間の政策が認められたんだと思っているんですよね。
『「変化こそ唯一の永遠である」
明治時代、日本画の伝統に新風を持ち込み、改革に挑んだ岡倉天心の言葉です。
伝統の名の下に、変化を恐れてはなりません。
長期的に原発依存度を低減させていくとの方針は変わりません。あらゆる施策を総動員して、徹底した省エネルギーと、再生可能エネルギーの最大限の導入を進めてまいります。』
※「原発の再稼働を推進する一方で、再生可能エネルギーの導入を進める」ということですが、経産省は「今後も原発を推進する」という姿勢を崩していませんよね。
『この国会に求められていることは、単なる批判の応酬ではありません。「行動」です。「改革の断行」であります。日本の将来を見据えながら、大胆な改革を、皆さん、実行しようではありませんか。』
※確かに、野党が批判ばかりしていてちっとも進まない国会審議ですが、「行動」と「改革の断行」という言葉で野党には「批判せんと黙っとれ!」とも聞こえる恫喝のように思えます。
『この2年間、全力で射込んできた「三本の矢」の経済政策は、確実に成果を挙げています。』
※大企業や投資家たちは「儲かった」と言ってますが、格差は広がり大多数の国民は悲鳴を上げています。「確実に成果を上げている」というなら、もう少し国民が豊かさを感じてもいいんじゃないでしょうか?
『自由や民主主義、基本的人権や法の支配といった基本的価値を共有する国々と連携しながら、地球儀を俯瞰する視点で、積極的な外交を展開してまいります。
その基軸は日米同盟であります。
この2年間で、日米同盟の絆は復活し、揺るぎないものとなりました。日米防衛協力指針(ガイドライン)の見直しを進め、その抑止力を一層高めてまいります。
現行の日米合意に従って、在日米軍再編を進めてまいります。』
※「ガイドラインの見直しを進め・・・」と言いながら、結局は「現行の日米合意に従って・・・」ということで、沖縄県民が大反対している「辺野古への基地移設」は絶対やるんだという意気込みが溢れています。
ガイドラインの見直しをするなら、基地問題はもう一度日米で話し合う必要があるんじゃないでしょうか?
沖縄の人たちも、これなら受け入れてもいいという妥協案は見つからないものでしょうか?
ただ、アメリカに助けてもらいながら中国や北朝鮮と対峙してかなきゃいけない日本の地理的な問題もあるので、日本列島全体で国防するという意識がなきゃいけないんでしょう。
沖縄に米軍基地が集中してるのは、日本の安保のためでなく、東アジア・東南アジア・中東・オセアニアなどの米国の利権を守るために必要な施設として重要だからということじゃ、もう国民も沖縄県民も納得しないんじゃないかと思います。
『「日本国民よ、自信を持て」
戦後復興の礎を築いた吉田茂元総理の言葉であります。
昭和の日本人にできて、今の日本人にできない訳はありません。
全ては国民のため、党派の違いを超えて、選挙制度改革、定数削減を実現させようではありませんか。憲法改正に向けた国民的な議論を深めていこうではありませんか。
そして、日本の未来を切り開く。そのために、「戦後以来の大改革」を、この国会で必ずや成し遂げようではありませんか。』
※結びには「日本国民よ、自信を持て」と吉田元総理の言葉を借りています。これは敗戦国の日本人に向けた言葉ですが、そんな敗戦国にしたのは、当時の軍部と政治家たちです。
バブルがはじけて、不況になりデフレ時代を生み出してしまったのもアホな政治家や官僚たちの経済政策の失敗のせいなのに、いまさら「自信を持て」と言われてもねぇ~。
※「昭和の日本人にできて、今の日本人にできない訳はありません。」と言ってますが、戦後の復興時代と今の日本じゃ世界の見る目が全く違います。
当時は、日本中焼け野原でみんな貧しくて、戦勝国から援助を受けてたり、朝鮮戦争で特需があったり、高度成長の波に乗れたりしましたが、そんな夢みたいな経済成長なんてできないことは分りきってるくせに「昭和の人間にできて」なんて嘯いていることに腹が立ちます。
※「平成の日本人」は「昭和の日本人」のような状況には置かれていません。「昭和の日本人」の安倍さんはあのお金がジャブジャブあったバブルの頃が忘れられないんじゃないでしょうか。
二度とない経済成長を夢見るより、もっと国民が小さな幸せを掴めるような日本にして欲しいとじいちゃんは思います。