東電の隠蔽、また発覚？？？

　福島第一原発で高濃度の汚染水が外洋に漏れ出していたことが発覚しました。

　東電は昨年四月にこの事実を確認しながら、何の対策も取らずに放置していたようです。

　高濃度の汚染水のもとになったのは、２号機の建屋の屋根の放射性物質が雨で流されて溝に流れ込んだのではないかと言われています。

　これで安倍首相が、オリンピック誘致の際に「福島は完全にコントロールされている」と言ったのは、全くのウソだということがバレテしまいました。

　こんなことをやっていながら「原発の再稼働」なんてよく言えるもんだと思います。

　電力会社も、それを監視する行政ももっと真剣に対処しなけりゃ、原発稼働に賛成する人も不安でならないでしょう。

　大企業が儲けるためには何をしてもОＫという与党の議員達の傲慢さが最近目立っています。

　今朝の中日新聞では、「最初の改憲候補として自民党内で優先度が高まっているのが、緊急事態条項の新設だ。」という特報面での紹介がありました。

　安倍さんが改憲を進めたいのは９条だけど、国民を改憲に慣らすためにまず「緊急事態条項」を憲法に組み込もうとしているという内容で、２０１２年にまとめられた改憲草案によると第９章に「９８条」と「９９条」を新しく加えるというものです。

　この草案では、９８条が緊急事態の例として、（１）外部からの武力攻撃（２）内乱などによる社会秩序の混乱（３）地震などによる大規模な自然災害－を挙げる一方、「その他の法律で定める緊急事態」とも定めています。

　さらに９９条では、「第一四条（法の下の平等）、第一八条（奴隷的拘束・苦役からの自由）、第一九条（思想・良心の自由）、第二一条（集会・結社・表現の自由）を最大限尊重」としています。（以上紙面を引用）

　この条項の前には「有事や大規模災害の発生時には、首相が緊急事態の宣言を行い、首相や内閣に一時的に緊急事態対処のための権限を付与することができる」と書かれています。

　つまり、何かあったら国民の意思に関わらずアホな議員達が勝手に国を動かすことができるということです。

　もっと言うと自衛隊や警察をはじめとする官憲を自由自在に使って私たちを拘束し、国民不在の行政が遂行できるということです。

　９９条で国民のことは最大限に尊重するとありますが、嘘八百・・・。

　国民が自由な活動や発言をするとたちまちひっ捕らえられて牢獄行きです。

　確かに、大規模災害の際に自衛隊の車両が自由に通行できず、救助が遅れるなんてこともありました。

　そんな時には、こうした条項は必要でしょうが、現行法でも十分に対応可能で、それができないのは政治家や官僚たちのプライドが邪魔をしてるからだということは国民はよく知っています。

　改憲する前に、もっとよく考えて自分たちの頭の中の構造を変えた方がいいんじゃないでしょうか？

　戦後７０年間、自民党は党是である「平和憲法の改正」を懐に隠したまま日本を動かしてきました（自主憲法の制定というのは、単純に戦争ができる国にするということではないと思う）が、いよいよ国民に牙をむき出して、戦前のような苦境に私たちを追い込もうと企んでいます。

　本当に為政者という人たちは、何で国民を自由に使おうとするんでしょうか？

　口では、「みんな自由で平等な生活を送れるように」なんて言っておきながら、一方では締め付けを厳しくするように画策する。

　そんな二枚舌の政治家たちに、私たちはいつまでお付き合いしなけりゃいけないんでしょうか？

　安倍さんや麻生さんら世襲議員達が自分たちのじいちゃんが、戦後の日本をどのようにしたら平和な国として復興させるかを考えに考えて、やってきた政治（いっぱいミスったとこもあるけど）をすべてぶち壊すこと（平和憲法を捨て去ること）が使命だと勘違いしているなら、さっさとこの国から出てって戦争ができる国に移民して欲しいとじいちゃんは思います。