安倍首相、読売新聞読め答弁？？

　昨日の衆院予算委員会での集中審議での民進党・長妻議員の「自民党改憲草案を取り下げるのか」という質問に、安倍首相は「自民党総裁としての考え方は、読売新聞を熟読して欲しい」と答弁したとか…。

　これは「首相（行政の長）として改憲論議をするのは適切でない」という理由らしいが、あまりにも国会を軽視した答弁ではないかとじいちゃんは思う。

　自民党総裁という立場なら「改憲について語れるが、国会での答弁は行政府の長として言えない」ということは論理的には理解できる。

　しかし、一新聞社のインタビュー記事を「熟読せよ」という発言は国民をもバカにしてるんじゃないだろうか。

　読売新聞を購読してない人たちに「読売新聞を買って読め」と強制してるようなもんで、「特定の民間企業」を支持してるかのような発言にも問題がある。

　首相がこんな答弁を国会で堂々とするんだから、最近頻発してる大臣や政務次官などの失言問題が起きるんじゃなかろうか。

　こんなバカなことばかり言って、国民を煙に巻く首相に「改憲」を任せて大丈夫？？？

　首相は先日のビデオメッセージで「２０２０年までに改憲を」と言ってたが、戦後７０年間保たれてきた「日本国憲法」を薄っぺらな議論でたった数年で変えるのは如何なもんだろうか。

　首相は「憲法審議会」での進まぬ議論に苛立っているのかもしれないが、「自民党の改憲草案」には「？」が付く点が多々あるのだから、与野党の足並みが揃わないのは仕方がない。

　衆参両院で発議できる３分の２の勢力を持ってる今しかできないという安倍さんの気持ちもわかるが、「特定秘密保護法」や「安保関連法」の強行採決を見てた国民が「ハイ、そうですか」と賛成できるだろうか。

　ビデオメッセージにあった「９条に３項を加えて、自衛隊を明記する」とか「高等教育の無償化（民主党政権時代の高校無償化には大反対した自民党）」なんて言うのも矛盾だらけで？？？だ。

　安倍さんも委員長から怒られる様な答弁は控えて、国民に対して真摯に語りかけて欲しいと思う。