昨日の昼過ぎにネット速報で流れた「安倍首相、辞任の意向を固める」という内容に「やっぱりな」と思ったのが正直な気持ちです。
2・3日前から伝えられていた首相の会見情報に、何かあるなとは思っていたので17時から始まった辞任会見を最初から最後まで見てしまいました。
辞任の最も大きな要因は、持病である潰瘍性大腸炎の再発で、病気で激務に耐えられないなら仕方ないでしょう。
第1次安倍内閣の辞任の際にも同じ理由で首相の座を降りました。
持病が癒えて、再登板してから7年8カ月という長期間に渡り君臨してきた宰相ですが、再登板に当たって表明した政策はどれほど成し遂げられたのでしょうか?
「経済の再生」「憲法改正」「北朝鮮拉致事件の解決」「北方領土問題」など色々挙げられていましたが、大きな政治課題は長い年月首相の座にあっても解決できないものばかりでした。
唯一「経済の再生」はアベノミクスなる政策によってかなり良くなったとは言われていますが、その半面「格差の拡大」「財政のひっ迫」「非正規雇用者の増大」など負の遺産を生みだしてしまうという結果も忘れてはなりません。
株をたくさん持ってる資産家や株価が上がればオンの字の大企業などには、株価が上がってアリガタイ首相と言われていますが、大多数の国民は株価が上がり経済が上向いたと言われても賃金は元のままか下がったぐらい…。
自衛隊を軍隊にしたいという夢のような憲法改正については、結局国会での議論もままならず、憲法違反すれすれで提案した「安保法制の改正」などに留まりました。
首相肝いりのTPPは、アメリカ第1主義を掲げるトランプ大統領によって米国が抜けて、自由貿易が環太平洋を豊かにするなんて構想はとん挫してしまったし、中国は東にも南にも西にも牙をむき続けています。
北朝鮮は相変わらず独立独歩の道を歩んでいるし、確かに日本の周辺環境は厳しく対話だけでは立ち行かない情勢になっていますが、米国から防衛装備品の大量購入を決めると自分たちがやってることを差し置いて周辺国から「日本の脅威」とか「軍国主義国家に舞い戻る」とか非難される始末…。
安倍一強と呼ばれた長期政権での弊害は、高級官僚に蔓延し過度な忖度による「森加計問題」では公文書偽造や公的行事の私物化と言われた「桜を見る会」の問題も起こりましたが、どの問題も国会での野党の追求をノラリクラリと躱して、その本質は分りません。
昨日の会見でも、国会と同様に病状以外はほとんど何を言いたいのか分らず、一つだけ記者の質問で「マスメディアに対して、自分の言いたいことだけを伝える会社だけを優遇して、批判的なメディアは回避してたんじゃないか」というものにも「そんなことはしてない」と答えてましたが、やっぱり情報統制があったんだと思わずにはいられませんでした。
案の定、非難ばかリしてたメディアは冷遇されてたんだと思ったし、NHKが森友だか加計だかの特集番組を放送しようとしたら、政府から大きな横槍が入ったという話があったことを思い出しました。
そんなこんなで色々あった7年8カ月ですが、まだまだじいちゃんと同い年の安倍さんですから、体を治して一議員として頑張ってください。
取りあえず、ご苦労様でした。
2・3日前から伝えられていた首相の会見情報に、何かあるなとは思っていたので17時から始まった辞任会見を最初から最後まで見てしまいました。
辞任の最も大きな要因は、持病である潰瘍性大腸炎の再発で、病気で激務に耐えられないなら仕方ないでしょう。
第1次安倍内閣の辞任の際にも同じ理由で首相の座を降りました。
持病が癒えて、再登板してから7年8カ月という長期間に渡り君臨してきた宰相ですが、再登板に当たって表明した政策はどれほど成し遂げられたのでしょうか?
「経済の再生」「憲法改正」「北朝鮮拉致事件の解決」「北方領土問題」など色々挙げられていましたが、大きな政治課題は長い年月首相の座にあっても解決できないものばかりでした。
唯一「経済の再生」はアベノミクスなる政策によってかなり良くなったとは言われていますが、その半面「格差の拡大」「財政のひっ迫」「非正規雇用者の増大」など負の遺産を生みだしてしまうという結果も忘れてはなりません。
株をたくさん持ってる資産家や株価が上がればオンの字の大企業などには、株価が上がってアリガタイ首相と言われていますが、大多数の国民は株価が上がり経済が上向いたと言われても賃金は元のままか下がったぐらい…。
自衛隊を軍隊にしたいという夢のような憲法改正については、結局国会での議論もままならず、憲法違反すれすれで提案した「安保法制の改正」などに留まりました。
首相肝いりのTPPは、アメリカ第1主義を掲げるトランプ大統領によって米国が抜けて、自由貿易が環太平洋を豊かにするなんて構想はとん挫してしまったし、中国は東にも南にも西にも牙をむき続けています。
北朝鮮は相変わらず独立独歩の道を歩んでいるし、確かに日本の周辺環境は厳しく対話だけでは立ち行かない情勢になっていますが、米国から防衛装備品の大量購入を決めると自分たちがやってることを差し置いて周辺国から「日本の脅威」とか「軍国主義国家に舞い戻る」とか非難される始末…。
安倍一強と呼ばれた長期政権での弊害は、高級官僚に蔓延し過度な忖度による「森加計問題」では公文書偽造や公的行事の私物化と言われた「桜を見る会」の問題も起こりましたが、どの問題も国会での野党の追求をノラリクラリと躱して、その本質は分りません。
昨日の会見でも、国会と同様に病状以外はほとんど何を言いたいのか分らず、一つだけ記者の質問で「マスメディアに対して、自分の言いたいことだけを伝える会社だけを優遇して、批判的なメディアは回避してたんじゃないか」というものにも「そんなことはしてない」と答えてましたが、やっぱり情報統制があったんだと思わずにはいられませんでした。
案の定、非難ばかリしてたメディアは冷遇されてたんだと思ったし、NHKが森友だか加計だかの特集番組を放送しようとしたら、政府から大きな横槍が入ったという話があったことを思い出しました。
そんなこんなで色々あった7年8カ月ですが、まだまだじいちゃんと同い年の安倍さんですから、体を治して一議員として頑張ってください。
取りあえず、ご苦労様でした。