評価が分かれるG7サミット

ゼレンスキー大統領が、対面でG7諸国と広島に集まったグローバルサウスなどの首脳たちに支援を要請したG7サミット…。

広島ビジョンと名付けられた「核廃絶？」の構想には、評価が分かれています。

G7の中核をなす核兵器を保有する欧米先進諸国の顔色を伺いながら、少しでも核兵器を少なくしようと狙った岸田総理の努力はカイますが、その内容は完全な核兵器廃絶を願う人々からは、まったく評価されていません。

まあ、それは予想されたことで仕方ないかもしれません。

なんせ唯一の被爆国なのに米国の核の傘の元にある日本（政府）には、国連での「核兵器禁止条約」には参加せず、「具体的・実践的措置を積み重ね、核兵器のない世界を目指す」という基本方針があるからです。

どう見ても腰砕けのビジョンで、一体何が本当の目的なのか分かりません。

今回、議長国となった日本の顔を立てて、G7の首脳も広島ビジョンを容認していましたが、心の内では、ロシアのウクライナ侵攻や中国の軍拡、北朝鮮のミサイル・核実験などで核の脅威が増してるのに、何をホザイテいるんだというのが本音でしょう。

G7サミットの終盤は、ゼレンスキー大統領にお株を奪われてしまった岸田総理は、この先どうするんでしょうかね？

G7広島サミットを成功させて衆院解散・総選挙をチラつかせていましたが、来年秋にある自民党総裁選まで1年以上あるということで、もし総選挙で勝っても間がありすぎて、次の総裁選までに国民の支持率が下がってしまえば、総理を続けることが難しくなるかもしれないと二の足を踏んでるようです。

一寸先のことは分らないのが政界の常識ですが、国民から税金を取ることしか考えてない自公政権に明日はあるんでしょうかね。

政府がバラ撒くお金に群がりたい人たちが、一杯いるのは理解してますが…。