変温動物のほんとうはあったかはーと

冷たくないよ、ちょっと心が暖かくなる話を書きます。

鹿

2008-03-10 14:43:42 | Weblog
「あ!」
ドン!!!

衝撃がした。私の座っている後部座席のドアから冷たい空気が入り始めた。

「鹿よ!鹿!ぶつかってきた!」

助手席に座っていた娘が、興奮気味に言った。

「そういえば、角が見えた」

運転する夫が興奮気味にいう。

私と母は、後部座席に座っていたのでその様子が何も見えなかった。でも、ドアの隙間から、冷たい空気が入り始めたので、ただ事ではないと理解できた。

週末を利用して、小旅行をしていた。母を連れているので、移動は車だ。主に高速道路をはしる。夫の運転する大きなRV車は、安定感もあって、乗り心地がいい。

その車に鹿がぶつかってきたのだ。
山の中を走る高速道路では、「動物注意」の標識を目にすることが多い。その絵は、うさぎだったり、狸だったりとあるが、今回は、鹿の標識を目にすることが多かった。

それが現実にぶつかってきたのだ。

山の斜面を勢いをつけて降りてきたところの様だったのだろう。

一瞬のことだったので、予測でしかない。

それにしても、現実として、車に残った衝撃は、大きい。鹿の毛が車体に数本つき、後輪のタイヤカバーが飛んでしまった。どうやら、後部ドアとフロント側面のカバーは、そっくり取替えなければいけないようだ。なんとも、痛い出費だ。

車の衝撃跡をみると、あの鹿さんは大丈夫だったろうか。よろよろと山の方に行ったというが、元気でいてくれることを願うしかない。