実家に帰るたびに、ごみを出している。
またひと袋片付けた。
母がため込んでいるのだ。
「ああ、そこは片付けられん!」
と大きな声で隣の部屋から叫ぶ。
「あっそう」
と私は、いったん引き下がるけれど、
しばらくしてまた、同じ所へ行ってみる。
すると、隣に母がついてきている。
少しづつ片付けていると、
観念したかのように、手伝い始めた。
そして、ひと袋、ごみができる。
「きれいになった」
と母は、ひとこという。
何度かこんなことを繰り返している。
ごみの山のなかに埋もれるように住んでいる独居老人を訪ねて、いったん拒否はされるけれど、それでもかまわず部屋に入り込んで、世間話をしながら、手を休めずごみを片付けている、そんなボランティア行動をしている女性を取材しているシーンをテレビの中で見た。
何気ないけれど、そのやり方は、経験から生まれた方法で、すばらしいと思った。
「こんな活動をしている人をこそ、表彰するべきじゃなか」
なんて思った。
またひと袋片付けた。
母がため込んでいるのだ。
「ああ、そこは片付けられん!」
と大きな声で隣の部屋から叫ぶ。
「あっそう」
と私は、いったん引き下がるけれど、
しばらくしてまた、同じ所へ行ってみる。
すると、隣に母がついてきている。
少しづつ片付けていると、
観念したかのように、手伝い始めた。
そして、ひと袋、ごみができる。
「きれいになった」
と母は、ひとこという。
何度かこんなことを繰り返している。
ごみの山のなかに埋もれるように住んでいる独居老人を訪ねて、いったん拒否はされるけれど、それでもかまわず部屋に入り込んで、世間話をしながら、手を休めずごみを片付けている、そんなボランティア行動をしている女性を取材しているシーンをテレビの中で見た。
何気ないけれど、そのやり方は、経験から生まれた方法で、すばらしいと思った。
「こんな活動をしている人をこそ、表彰するべきじゃなか」
なんて思った。