変温動物のほんとうはあったかはーと

冷たくないよ、ちょっと心が暖かくなる話を書きます。

12年の年月

2011-04-09 16:51:53 | Weblog
隣の市でのカルチャースクールに行った。

少し早めに出たので、デパートまで車を走らせる。今は、買いたいものはないけれど、、と思いつつ駐車場を出て歩いていると、スピーカーから、聞き覚えのある声がきこえてきた。選挙演説だった。県政の選挙が近い。
気になるので、立ち止まって聴いていた。昼食時だったから、人出も多い。

しばらく聴いていたら、色々なことが思い浮かんできた。

もう12年も前になる。
企業や政党からのなんのしがらみもない人を政界に送り込んで、私たち市民の意見を反映させてほしいと燃えていた時期があった。
人口1万人の小さな自治体から始まって、12万人の自治体、40万人の自治体、そして120万人の県へと、それぞれふさわしい人物を選挙を勝ち抜いて、送り込んだ。

ところが、人は、変わる、、、、

一つの地位と権力を持つと、変わってくる。自分の周りには、イエスマンだけを置きたくなる。

選挙で当選して、具体的に活動をし始めると、変わってしまった。

純粋な気持ちで、その当初に応援していた人たちは、その変貌ぶりに失望して、みんな離れてしまった。

でも、その演説の声の主は、自分の周りのイエスマンを頼りに、3期12年間つづけていた。今回は、4期目という。

そんなにも経つのかと、、、、、

その声は、疲れていた。張りがなかった。そのことが、私は悲しかった。

まだまだ保守地盤の強いこの県政にあって、閉塞感を感じながらもまだまだ続けようとしている。後に続く人物が育っていない。本当は、もう交替したいのだろう、、その疲れた張りのない声をきいていたら、そう思えてきた。

近寄って、握手をしようという衝動にかられた。

でも、私はしなかった。
もう、振り返らないことを決めた。

やっと、私は、あのころの自分から、卒業できた。

4期目を目指しているその声の主は、今回難しいかもしれない、、、、、