変温動物のほんとうはあったかはーと

冷たくないよ、ちょっと心が暖かくなる話を書きます。

常に正しく

2011-06-02 20:27:46 | Weblog
夫が所要があって、私がその送り迎えをすることになった。
夕飯を早めに済ませた。夫は、缶ビールを1本のみほした。
いつもなら、私もご相伴にあずかるところだけど、運転があるから、やめた。

夫が用事をする時間は、私はウォーキングをした。1時間弱歩いた。かつては、市内の中心部だった商店街のその場所は、シャッター街になってしまっている。自転車に乗った高校生が「おおっ」と叫んだ声が響き渡たり、一人で歩くには、心細かった。メインのデパートの閉店が大きい。この町の中心部は、もうすでにここではないと実感する。
少し汗ばんできた。

さてさて、所要をすませた夫から連絡があり、私が車を運転して、自宅に向かった。

メイン道路は避けて、脇道に入る。いつも通る道だから、この道がいい。そこを抜けたところで、赤色灯がちらちらと見え、止まれと合図があった。「あれっ、道路工事?」などと思っていたら、警察官だった。近づいてきた。

優しい口調で「申し訳ありません。ここに息を吹きかけてくださいますか?」

四角いリモコンの半分くらいの大きさのものを、私の口元に近づけた。

「はあっ」軽く息をはきかけた。

「はい、ありがとうございます」

反応が出なかったので、すぐ解放されたけれど、緊張した。でも、あの夕飯の時、軽い気持ちで、コップに一杯飲んでたら、例え2時間たっても、運動して汗ばんで発汗していても、反応が出ただろう。
こういう風に、飲酒運転を見つけるのか、と初めて体感する。

やはり常に正しくあらねばとそう思った。