変温動物のほんとうはあったかはーと

冷たくないよ、ちょっと心が暖かくなる話を書きます。

寝たきりワンちゃんのこと

2006-09-28 16:00:53 | Weblog
いつも行くスイミングクラブの道のりだけど、気になる存在がある。

それは、1匹の犬のこと。茶色の雑種のようだ。
私は、その犬を寝たきりワンちゃんと名付けている。

その存在に気づいたのは、メイン道路からわき道に入るあたりだ。
何故か車がスピードを落とし、対向車を待っている。
見ると道路のほぼ真ん中に犬が寝ているのだ。
その毛並みは、艶もなくどうやら老犬のようだ。

次の日もその次の日も、、
そして、飼い主がやっと気づいたのか、家の軒下で寝るようになった。

私が、長い間クラブを休み、再び通い始め、同じ道を通ると、そのワンちゃんは、軒下で寝ていた。なんだかその存在に励まされた。
「元気なんじゃね、私もさぼらずに水泳に通おう」
その場所を通るたび、ワンちゃんを横目で確認してから行く習慣がついていた。

そんな習慣が、当たり前になったこの夏の暑い2週間程その姿が見えなかった。
くさりもそのままある。
「ああ、とうとうワンちゃんもこの暑さに耐えられなくなって死んだのかな」
と思って、寂しかった。


ところが、なんとまた同じように寝ているその姿を見つけたのだった。
なんか嬉しかった。「よかった」とひとり喜んでいた。
昨日は、寝ているお尻が道路にはみ出してたので、
「危ない、ひいてしまいそう、気をつけて」と思って、通り過ぎた。

元気でよかった。

老犬のワンちゃんだけど、その存在は、こうして私の励みにもなってるのだ。









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