社会保険労務士の大澤朝子です。
本日、顧問先が加入する某厚生年金基金の解散に係る事業所説明会に
出席してきました。
午前10時開始のところ、20分前に到着すると、もう駐車場は満車に
近く、この問題への加入事業所さんの関心の高さが伺えます。
すでに、厚生年金基金の解散を含む改正法案は衆議院を通過し、
来週から参議院で審議が行われるようですが、
顧問先の加入する某厚生年金基金は、AIJに預けておいた25億円が
消滅し、責任準備金を大きく下回る状況に、更に拍車がかかる状況
となっておりました。
責任準備金不足額の多さに、うちの顧問先も脱退したくても脱退できず、
どうしたものやらと思っていた矢先、基金解散の決定報が届きました。
この厚生年金基金は、平成25年12月を目途に解散の認可を得るため、
今後、解散へ向けた数々のスケジュールをこなしていくようですが、
一番の朗報は、昨今の株価高騰を受けて責任準備金の不足額が
大幅に減少し、このスケジュールで解散した場合、「加入会社負担がゼロ」
という試算を受けて、解散決定に踏み切ったことです。
もちろん、日本年金機構との「年金記録の突合」作業を終えないと
確定はできませんが、経営を揺るがすような負担金が出ない、という
ことだけは確かなようです。
これにより、現在の基金年金受給者は、基金上乗せ分の支給は
解散月以降なくなり、現役の加入員も老齢年金受給時には、
基金解散月以降の基金分給付は算定されません。
基金解散で、ほっと胸を撫で下ろすのは事業主で、これまで負担して
いた基金事務費や上乗せの事業主負担分がなくなります。
厚生年金基金に代わる老後の生活保障をどうしていくのか・・・。
退職金準備金は損金算入できないので、今後は、損金算入可能な制度に
加入する道を模索する必要がありそうです。
中退共や確定拠出・確定給付企業年金なども視野に入れ、
事業主さんは、具体的に考えていかなければならないでしょう。
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本日、顧問先が加入する某厚生年金基金の解散に係る事業所説明会に
出席してきました。
午前10時開始のところ、20分前に到着すると、もう駐車場は満車に
近く、この問題への加入事業所さんの関心の高さが伺えます。
すでに、厚生年金基金の解散を含む改正法案は衆議院を通過し、
来週から参議院で審議が行われるようですが、
顧問先の加入する某厚生年金基金は、AIJに預けておいた25億円が
消滅し、責任準備金を大きく下回る状況に、更に拍車がかかる状況
となっておりました。
責任準備金不足額の多さに、うちの顧問先も脱退したくても脱退できず、
どうしたものやらと思っていた矢先、基金解散の決定報が届きました。
この厚生年金基金は、平成25年12月を目途に解散の認可を得るため、
今後、解散へ向けた数々のスケジュールをこなしていくようですが、
一番の朗報は、昨今の株価高騰を受けて責任準備金の不足額が
大幅に減少し、このスケジュールで解散した場合、「加入会社負担がゼロ」
という試算を受けて、解散決定に踏み切ったことです。
もちろん、日本年金機構との「年金記録の突合」作業を終えないと
確定はできませんが、経営を揺るがすような負担金が出ない、という
ことだけは確かなようです。
これにより、現在の基金年金受給者は、基金上乗せ分の支給は
解散月以降なくなり、現役の加入員も老齢年金受給時には、
基金解散月以降の基金分給付は算定されません。
基金解散で、ほっと胸を撫で下ろすのは事業主で、これまで負担して
いた基金事務費や上乗せの事業主負担分がなくなります。
厚生年金基金に代わる老後の生活保障をどうしていくのか・・・。
退職金準備金は損金算入できないので、今後は、損金算入可能な制度に
加入する道を模索する必要がありそうです。
中退共や確定拠出・確定給付企業年金なども視野に入れ、
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