日々の事から

日々のあれこれ   by Kirari

読書記録

2018-09-23 08:28:40 | 
『飲めば都』北村 薫 著 2018.9.23読了

編集者・都さんの話である。
すごい大酒飲み‥ けど、仕事はしてそうな女性である。
飲まない私からすれば、それでも生きていかれる性格なので羨ましいとしか言えない。なんで、そんなに容認されているんだろう。
大酒飲みでも仕事はきちんとしているんだろうけど。

最近、『〇〇さんって✕✕なんだって』って聞くことが時々あり、非難めいて口にしたのかと思うのに、教えた本人が『いや、そういっても仕事はちゃんとやるんですよ。』とくる。何が言いたいか分からない。非難して反感を持ったなら理解できる。容認できているなら言わなくてもいいのに。非難めいた事言うならきっと反感があると思うから、言った本人がどういうイメージでいるのかが後に続くと思っていた。ところがそうではないらしい。そうじゃないなら口にしなけりゃいいのだ。未だにそういう話題は何が言いたいか理解できない。私がそう聞いたことで言う非難めいた口調を期待するのか???
私は、私が見た人となりで付き合いをする。他人が見た その人像など、全く参考にならないのに。

都さんは入社当時は社会人として学ぶものが多かったが、その後は順調に人脈を拡げ、自分の結婚も無事に済ませ… そんな1冊だった。
周囲も都さんを見止め、仲良くやっている。悲喜こもごも、タッチが軽かったが面白いストーリーだった。
北村さんのストーリーはなかなか面白い。図書館で借りたが、読み出すと話しかけられ遅々として進まなかった。ハードカバーで持ち出しもできず、結局借り直して1ヶ月かかった。



その人と知らず挨拶を交わしている自分が悲しい…

2018-09-13 20:55:27 | 日記
よく子どもに、自分が嫌だと思うことは人にするなって言う。
やってはいけない物事の尺度を教えてるってことだろう。

分かりやすい尺度だけれど、『嫌だ』と思うのは人それぞれ違うから、計り知れない度合いだと思う。
成長して嫌なことが多いから、そう思った。

とはいえ、自分が嫌なことされてもその相手に好意を持つ、というスタンスではいなくていいと思う。そこまで相手に譲歩する必要はないと思う。
された自分が嫌だと思っていることに、した相手が気づいていないから嫌なことをされる状況ができるのだ。
先に書いたように、嫌だと思う尺度が違う分、相手に示さないと分からないはず。
誰でも多少のことは我慢しているよね。些細な嫌なことで関わりを悪くはしたくないし、相手が嫌だと思うことを自分が気づいてないかもしれないから。

でも、それの度が過ぎて、他人から見てて我慢し過ぎと思う人には『それ、相手に言った方がいいと思うよ。』って言ってあげる。
それでも口に出して言わないのは個人の裁量だから知らないけど、傍から見てれば辛くないのかと心配してしまう。


前の職場で、最終的には御免蒙りたい後輩がいた。
化粧やファッション、人当たりでうまく化けるもんだと思うが、職場で過ごしてる分には丁寧で頑張る子に見えた。分からないものだ。
だんな同士が草野球で同じチームだから、仲良くなってたら後味が悪かったと思う。

初めて会ったのは、そう… 私が人事異動のために彼女のいる職場に変わり、ちょうど彼女が結婚する直前の時期だった。

あ〜… そうだ。思い出した。
まだ同僚になっただけで話したこともないのに、お祝い金を取られたんだった。
腹が立つから考えないようにしているが、親しくもないのに出す金額じゃなかった。取られたって感じ。
普通は同僚なら3000円がいいとこだ。それだって出したくない場合もある。
最近は虚礼廃止とかで強制的に徴収されるお金も減ったが、その時はまだ普通に奉賀帳が廻り、どういう訳か軒並み5000円。全員が出してる感じ。上司なんかは一万円?ただの同僚に対してはあり得ない祝い金だった。

とりまとめの人が知り合いだったから、『こんな発言がおかしいかもしれないけど、金額がおかしくない?』って聞いてみた。
『うーん…私も思うんですけど…。あなたが変えるなら私も変えようかな。いくらにします?』
おいおい。人任せ?
この人も大概ポリシーのないやつだ。
私は来たばかりで人間関係とかの様子が分からない。いきなり爆弾しかけたくないじゃないか。
ちなみに、なんでこの子は祝い金の額がこんなに高いのか訊いてみた。すると、少し考えて、『Mちゃんだからですかね。』

は?

ますます意味が分からない。Mちゃんだから?
私はMなんてこれまで知らないし。噂もかねがね聞いてないし。そんなに鳴り物入りな人物?
Mちゃんだから…なんて、つゆと思えない。
異動したばかりで、それ、誰?どの人?なのに。
あと、直前でTという女性が結婚したらしく、T効果かもしれない、という。
Tなら知ってる。確かにTは姉御肌で面倒見がいい。口やかましいが、正しいものを見ようとする。
さっぱりしてるから祝ってやろうと思う人間は多いのかもしれない。
けど、Tの後のMか。TはT。Mではない。
私はMよりTに祝い金出した方が身近だった(ー"ー٥)
Tは未だに飲み会で一緒になったりするから、お祝いしたかった気がするくらい。

まぁ、直後だと下げれんか…。仕方ないか…。
嫌なタイミングだったな。
知らない人に5000円必要な意味は全く分からなかったが、今後世話になるかもしれないと自分に言い聞かせた。
女子で話になった時に『人の幸せを祝えない人、お金出さない人』っていう括りにされても不満に思うし。

表面上は諦めた。
こうして思い出すということは、いつまでも恨みがましく思っているんだろう。
辻褄合ってないからな。

Mは、入社して2箇所めの配属先らしいけど、周囲もしっかりしてる的に言ってたし、最初の印象もまぁ、しっかり者として振る舞っていて、見た感じでそう信じていた。

自分は他人の第一印象がばっちり当たる。
Mはなんか上っ面的態度をとる印象があった。自分の価値観に当てはまらない人は見下して相手にしない感じ。
でも、周囲のウケはいいようだし、私の主観的なものじゃだめかな…と謙虚に思ったのだ。

ところが、だんだん嫌な面も見えてくる。
私のものさしでは、好きじゃなくなる同僚は2年。

Mも慣れると、いろんな出方をするようになった。
些細なことですぐパニックを起こし、気易い人にすがる。頼るんじゃなくて、うまいこと他人を使う感じ。

だんなと相談したとかで自動車学校に通い出したが、合わない教員に厳しく言われるのに嫌気がさしたようで、やめてやる!って何度も大騒ぎしていた時があった。
黙ってやめる度胸はないのだ(笑) 止めて欲しいのか?
私には興味も関係もないから、『へー。じゃあやめとけば?もったいないけど必要になればまた取れるしね。』って言いたいところ、毎日のようにうるさいし、まぁ人道的な話をした。
きっと味方になって欲しいんだろうと思って。そこまで親しくもない他人を巻き込まないで欲しいんだけどなあ。

安い出費じゃないからもったいない。お金はあるだろうけど教官替えてもらうとかできるはずだから、車校にかけあったら?と、すすめた。
周囲を見下してるから、そのくらい考えてるだろうと思ったけど。

教官が厳しすぎると言っていたが、後から思えば、車校の教官は正しい人だろう。あの性格で運転されたら周囲が迷惑するからガミガミ言うのだ。

某有名繊維会社Tの支店長の娘だっていうから、しがない建具屋の娘の私のように お金には困ったことはないだろうし、金持ちの日常は他人にガミガミ言われたりしないんだろう。

結局、車校はやめはせず、担当を替えてもらったようだ。
現在、運転してるかどうか知らないが、子供が二人くらいいる気がするから役に立ってるだろうに、うまくいったとか何とか、会ってもその後の感謝の言葉もなかった。

他にも、妊婦の頃にも半狂乱みたいになった時。
なんか急激に不安になったらしい。泣きじゃくって昼休憩の時に更衣室に飛び込んできた。 いい歳して泣きじゃくるって…。一瞬、巻き込まれたくないなーって思い状況に唖然としたが、妊婦だし体調に何かあったならいけないし、非道もなんだし。気持ちを切り替えるしかなかった。
泣き続けて訳が分からないから、どうしたのか、ひとつひとつ訊く。
どこか痛いわけじゃないと言うから、暫く気分を休めて落ち着くことと、いつもの痛みじゃない痛みが出るようなら必ず医者に行くよう促した。
結局、別段なにかあったようでもなかったけれど、明くる日でも落ち着いてからでも、『取り乱してすみませんでした』とも言われず。

その後、無事に出産し、育休明けて復帰したが、子供が調子悪いとすぐ休む。
これは自分も体感しているから、まだ理解する。じじばば同居じゃないようだから仕方ないことだ。
育休明けの母親は、まず居ないも同然である。
家庭を犠牲にしなきゃ重要な仕事はまぁできないだろう。悪いけど期待もしていない。
もし期待して仕事を割り振ったところで、子どもが体調悪けりゃ突然休むのだ。
その時に代わりがいるような仕事しか、正直回せないのが現実だ。
弱者だから仕方ない話。
周囲は欲を出さずに許容していなくてはいけない。
職場で軽く扱うなとか、立場を主張する女性が世の中にはいるが、自分の状態は周囲と同レベルかどうか冷静に見て欲しいものだ。多くの女性が突然休む。全部とは言わないよ。頑張ってる人もいるもの。

同居や近所に住む親なんかにみてもらえる人ならいいけれど、核家族には何も代わりがいない。私もしょっちゅう休んで、職場に申し訳無いと思って、2人目を望むのは諦めることにしたくらいだ。
ファミリーサポートとかあるが、見ず知らずの人間に未病なアレルギー持ちの子どもは預けられない。
見てもらえる状況なら、どんな相手でもその人に心からよく感謝すべきだ。
育メンがいない核家族は本当に大変なんだから。


Mは、終いに休暇が足りなくなって来て休暇をごまかすかのようになっていった。
システムに届けを入力していくんだが、入力しないうちに次の休暇になってしまう。こっちも忘れるから、事務処理担当だったからシステムに勝手に入れておいたら燗に障ったらしく、態度が悪くなった。
これ見よがしに、私が嫌うKという年配のおばさんとキャアキャアやっている。
普段はいかにもきちんとしていると見せているが、自分本位だから都合悪ければ言いやすい人に泣きつく。
散々そんな都合いいところを見せられ、人間としてうんざりした。だからもう、今後出会っても知り合いにする顔では接することができない。

当時、Mは会社の福利厚生的な部署で働きたいと言っていた。
福利厚生部署は、レジャーっぽい雰囲気があるから、行きたいと言う女性が多い。遊びたい一心に見えるが本心はどうなんだろう。
仕事とは、そんなうまくいくわけはない。『子どもが小さいうちは通いやすいところがいいよ。』と伝え、本社じゃなくとも妥協するよう伝えたが、恐らく反感持っていただろうな。
彼女は次の人事異動である営業所配属になったようだ。そこで2人めの子どもも出産した気がする。

そして この4月、本社のとある部署に異動してきた。お望みどおりの福利厚生関係。勘ぐりたくなるが、うちの会社の人事の人間は身内の人事をお好みで操れる権限があるようだ。Mのだんなはこないだまで人事にいたし、他にも頭を傾げたくなる人事があったりする。
そして、こともあろうに50人くらいいる女性ロッカー室なのに、Mの場所がすぐ後ろ。
最悪である。
夕方はこっちが残業してるからいいけど、朝は時間を選べない。
挨拶もしたくないから、それに気づいただけでうんざりした。
そして何度かは行き合っても無視していたが、先日、メガネをかけていないときに意識してなくて挨拶を返してしまった。
向こうも私の態度で、嫌われていると悟っている。
1回の挨拶で友好的になれるかも♡って期待を持たれたら最悪である。
何度かは気をつけていたが、何度かは相手を認知せずに挨拶してしまった。
事務的に徹するが、本当に、本当に嫌だ。

これから異動があるまでずっと気にしてなくてはならない。
溜息が出る。

読書記録

2018-09-06 23:48:26 | 
『六の宮の姫君』北村 薫 著 2018.9.6読了

いや、これはまたつらい読書行程であった。
自分自身国文学を専攻していたが短大程度とはかくも違うか…。
長い長い文学の探究。専門的で理解をする方なら恐らく楽しく読み進むのだろう。
私には身近でない芥川などの文豪作家さんたちの当時の紹介や作品の数々。追体験しないと面白みを理解できないだろうなあ…。
久しぶりに解らないまま進む辛さを味わったと思う。
時折短く入る円紫さんとのエピソードなどがホッとした。
文学好きな方は是非読んでみてはいかがだろうか。

自分は菊池寛やこの六の宮の姫君を読んでみなくては。