日々の事から

日々のあれこれ
by Kirari

読書記録📖

2021-10-30 17:20:50 | 
普段は短編を読んでも全体の感想に留めるが、この短編集は短編というには読みごたえがあり一編が割と長いので、それぞれ感想を書いてみる。
ネタバレしないように努めるが、ひとつひとつ書くとどうしても骨子が必要なので趣は出てしまうかな。


◇短編宇宙 集英社文庫編集部編 より 2021.10.31読了


『 南の十字に会いに行く 』 加納 朋子 著
冒頭から父娘が旅に出る場面だった。母が出てこないのは何か事情があるのだろう、というところ。離島への旅のため、一緒に出かけた旅行者が随所に出てきて、しかも最終的には同じ場所を目指していた。
母は死別でも離婚でもなくとある理由で長い離別中(但し、現代なのでネットで会えている)だった。
こう書いてしまうと何のことはないが、読んでくれれば展開に少しワクワクする。
短編ではなく短い小説的面白さだった。

『惑星マスコ』 寺地 はるな 著
周囲と違う思考をしてしまう点は自分もよくわかる。
一緒に居合わせたひと達が、とある話題で盛り上がっていても、大抵内容がわからないから話題に入れないし、入らなくてもつまらなくない。一人で時間を潰すことはいくらもできるから。
周囲から見て浮いてるなって思われても迷惑に感じない。
実際溶け込んでいないってことは浮いているんだし、用もないのに自分から混ぜてほしいと思ってないから、混ぜなくっちゃと思われる方が状態を乱されて迷惑だ。
この短編の登場人物たちは、そんなことを書いたもの。
みんなとおんなじにしないと落ち着かない人が読むと『へんなの』って思うのかな?
私にはアルアルだったけど。

『空へ昇る』 深緑 野分 著
この人の小説は多分初めて読んだかな?
いつの時代を指すのか不明なのも面白いし、地球上とは限らない星っていう感じも面白い。
地球には重力があるけれど、それに逆らって空に昇っていくものがあったら、確かに驚くなあ。
途中、どうしても堂々巡りって感じになってしまうが、それだけ長い年月解明されないストーリー。想像力を掻き立て、読みごたえあるって感じだろう。

ここからも初めて見る方々ですね。
『惑い星』 西島 伝法 著
なるほど、星の創世記。そんな状態はありそうだなあ...っていうストーリーだった。
充てた漢字の選び方が難しいところと、星々の命名がうまいねえっていう感じ。
あと、流れるストーリーがうまいなあと感じる。

『アンテュルディエン?』 雪舟 エマ 著
社会には異星人も含まれている、と私も思わないではない。相手はおっさん風だったが、確かに頭に話しかけられたことがあったからだ。通りすぎたあと、発展すると嫌だから振り向いて確認できなかった。完全に向こうの勘違いだったけど、まあ、何事も無かったから良しとしよう。
この短編の登場人物は、BLのようだが、異星人なら中性か両性だろうから惹かれても影響はないだろう(笑)
お幸せにって感じ。

『キリング・ベクトル』 宮澤 伊織 著
長い短編だ。人類の創成に関わる壮大なストーリー。
万物の母なるものは、不死の身体を持ちながら相手を攻撃することはできないらしい。
或いは、人類がインプットされた生成だったら、もっとドライに処分と見切りとを安易にできて便利なのにって思う。
自分みたいな雑魚はさっさと葬り去っていただきたいし、その方が苦悩もなくて助かるだろう。人類だってどこを目指しているか誰もわからない。現在だって宗教の差なのか、殺戮を繰り返さざるを得ない民族が存在している。
地球を大切にって思える人間は全体の何%か。大部分は他人のコピーで生きているし、良かれと思うことも独りよがりにすぎない。
スッキリした一話だと思うし、映像で観てみたいものだ。

『小さな家と生きものの木』 川端 裕人 著
コロナ禍での生活アルアルって感じのストーリーだった。
子供の疑問や提案、発案を無下にしないいい大人の在り方、みたいな。
こんな大人が傍にいてくれたら、自分ももっと上等なものの考え方と生き方が出来ていたな。


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夢見が悪いわ...

2021-10-30 16:24:17 | 日記
夢で、今、最も憎んでいるヤツから電話が来た夢を見た。
私は電話で名前を名乗らない。
知ってる人からは電話が来ないのと、今時は家電に出るとセールスや返信待ちの引っかけ詐欺だからだ。
『もしもし』と、電話に出たら、相手も名乗らず用件を突然喋りだした。
『直接会って話を聞いてほしいことがある。』だそうだ。
現実世界でもそうだった。
私に関係ない内容なのに、『自分が用がある人間がなぜ退社しているのか?』と。
知らねーし。
今回も有無を言わさず会ってほしいと日時を決め出す。
勝手だよね~、いつも。
圧し殺したような声を出し、相手が従うと思っている。
声も聞きたくなかった。気持ち悪い。
『会わないよ、私は。自分で解決しな。』冷たくいい放ち、電話は切った気がする。
電話を取った時点で夢であることを理解していたので、途中からそいつは放置で自分の思考に入り込んだ。
もし、現実で困った状況になったのなら自業自得、ザマアミロだなって。
そのまま不幸を味わえばいい。
何しろヤツは自分だけが偉いんだから。そういう状況を味わうのも自分が選んだ道だ。
不幸になればいいなってずっと思っている。
ひと様に、こんなに嫌な思いをさせている人間だから放置されてはいけないと思う。
昔みたいに陰態で首を絞めに行けたらいいのに。

夢のきっかけはなんだろう。
捨てたものを思い浮かべたからだろうか。

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散文詩

2021-10-30 13:57:14 | もうひとつの物語
ああ 秋の日の 秋の陽の
葉に透ける 温かな陽の語る音(おと)

暑い季節を乗り越えて
また一年の日が過ぎる

これから迎える冬の日の
寒さ厳しい日々を想う

季節を感じる木々のように
自然(じねん)を知らずは人のみか

厳しい寒さで蓄えて
また来る季節に備えし日

ひとも自然に由来して
また来る季節に花咲かそう

ああ 秋の日の 秋の陽の
私を誉める温かみ



※ 恐らくは、多くのひとは、秋の日の陽の美しさに気づかぬのだろう。
うっとりするような美しい樹々の葉の彩の移ろい。是非多くのひとの目に留まりますように...


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読書記録📖

2021-10-10 13:26:15 | 
『 渦 (妹背山婦女庭訓 魂結び) 』 大島 真寿美 著 2021.10.9読了

野暮用で時間を潰す必要があり、分厚い本を探したときに目についた一冊。
フェアでリカちゃんのカバーを付けてくれるというので、普段はエコで付けてもらわないのだが、買った本屋も多分二度と行けないし、記念に付けてもらった(笑)
内容と違い、キャラっぽい見かけに仕上がってしまった一冊。

内容はといえば、親の好きに付き合わされ、幼い頃から浄瑠璃を傍にして育ち、次第に浄瑠璃作家となっていった近松半二(本名:穂積成章)の物語。
私は浄瑠璃は全く知らないので、作品の数々を身近に感じられなかったのは残念なんじゃないかと思う。せいぜい、大島さんの書きっぷりを楽しんだだけで終わったんじゃないかと思われる。大島さんの作品は必ず読むので、大島ワールドである周囲の人とのやり取りの表現、そんなところが面白かった。
浄瑠璃を知っている人なら、入り込めるのだろうが、私には大阪の人々の掛け合いを楽しむに留まる。長々と書かれる内容の深みがいまいち入ってこず、だらだらと読み進むような、何地獄だ...と思いながらグルグル廻る内容を読み飛ばさないよう注意するので大変だった。

ストーリーでは、浄瑠璃と歌舞伎が作品を演じる上で構成していくものが変化し合うことを渦のようだと表現していたが、私は読み進める作業が渦だった f(^^;)
後は、江戸に住まいを移した同業の人々がいたが、当時の道中は交通も不便な時代である。今のように新幹線で数時間、ではないため、夜行列車のしんどさも体験したことのある私には、さぞ大変だったろうな、とか、半二の嫁となった人は偉大だな、とか、余計な周辺事情を面白く読んだ。

浄瑠璃が好きな人には読んでみていただきたいね。私はTV上映されてる人形浄瑠璃のひと場面くらいしか知らないのだもの。
深みがあって流れるように読める本が欲しいな。

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無症状者からの感染の不安...

2021-10-09 13:51:41 | いいのかそれで?
ワクチン接種者が5割を越えていった。
私は子供の頃、解熱で打った注射で歯の色が黒っぽくなる影響を受けていて、にわか承認の薬剤に不信感があるのと、現在持病があり健康不安なこと、仕事の都合ともタイミングが合わないし、人混みは嫌いで遊びも好んでしないから慌てて接種する必要もないので、ワクチンは接種していない。

慎重に考えていきそうだった『ワクチン接種証明』も、結局のところイベント系では重要視され始めて、職場でも『今後できるようになるかもしれない飲み会に参加できないからワクチン打って』と冗談のふりをして言われたりする。
元々飲まないから飲み会は行かなくてもいいのだ。優先順位は低いなあ。
ワクチン打ってないので行けないですってずっと言ってやろうかと思っているが、きっとそのうち、陰では『行きたくないから打たないんだろーねー』って言われ始めるのだ(笑)
居酒屋でも客を入れたいあまり、外国みたいに入店拒否したりするのは目に見えている。
ワクチン打った人間が、気が抜けてコロナ罹患しても無症状でウィルスを撒き、うつしていく流れをどう受け止めているのだろう?
そこんとこが甘いよね。

ワクチンを無理強いして健康被害が出た場合、気まずい顔するくらいで、軽はずみに言った言葉を謝りもどうもしないくせに。
私より重篤な副反応が出る人だってたくさんいるはず。
そういう差別はいけないって言っておいて、日常では自分を守るものは既に無くなっているから注意しないと。

うちの職場はインフラ系なのでコロナ流行に際しても在宅ワークも一切なく、そんな中、肌が極度に弱いから長期に不織布マスクもできず、罹患を疑う信用できない集団の中をウレタンマスクして地下鉄に乗って毎日通勤している。
職場では出歩いて関係先をいくつか訪問することも毎日のようにある。
来客も山のようにあり、アクリル板はあってもあまり意味のない使い方になっている。
スポーツも変わらずやっているが、今のところ感染することはなかった。
もちろん、偶然の幸運だろう。
注意していることといえば、コロナに関係なく子供の頃親にしつけられたことだ。
手掴みで食べるときは手をきれいに洗って、外から帰ったらうがい手洗い、他人がさわったものの後に自分が触ったら手をきれいにする。コロナ流行で、その辺『きれいに』がアルコール消毒を含んでいるくらい。

毎日家に帰ると玄関先でアルコール消毒しないと入れない、と言っていた職場の若者がいたが、毎日着ている服や、土足で歩き回った靴、外気にさらされた鞄(学生に至っては、皆が土足で歩く地下鉄の床にベッタリと置く鞄...)を家の外で消毒しているわけでも無さそうで、自己満足な恐怖症に笑いがこみ上げる。
『いつもアルコール使うから手荒れが酷くて』と言って見せてくれた手の甲は象の肌ようにガサガサだった。アルコールがしみて痛いと言っていたので傷があるのだろう。あれでは皹でバイ菌が入るから本末転倒。皺の間はきれいにできていないしね。

手荷物や服の消毒を言いもせずに不織布マスクを推奨している人たちね。無責任だよね。
私のような過ごし方でも、ウレタンマスクでも罹患せず生き延びている。

目につく人たちで、家族しか乗らない車でもお互い不織布マスクをきちんとしている家族がいるが、あの人たちは服や鞄をきちんと消毒できているんだろうか?
お互いの行動観察には、自分も含め自分の気づけない矛盾があるね。

罹患については接触する環境と、要するに自分の免疫力だろう。
それが一定でないから最低限の保身を声高に言うんだろうね。世の中には自分では考えられない人たちもいるようだし。

今後、私がワクチンを接種するかどうかは不明だが、とりあえず遊びが我慢できない人たちが優先して打てばいいんじゃない? リスク的にそうでしょう。
私はマスクで顎関節症になってきた気がするくらいの不便であって、生活には特別な楽しみは必要ない人間なので。
周囲がマスクを外していても暫くはマスクしていようと思う。周囲が浅はかなので。
マスクはウレタンだけど(笑)
戦時中で我慢を強いられた母に育てられたお陰で、レジャーは悪と思えるのが今幸いしている。悪とまでは思わないにしても、別段楽しいことを求めない。我慢できない人たちを可哀想にねって思って眺めるだけだ。

弊害を思えば、他人の顔の下半分が見えないことかな。
2年前を知らない人に対して、飲み物を飲もうとマスクを外したときにいちいちのけ反るほど驚く。
この人、こんな顔だったんだ!って。
面白いことに、自分は唇の厚めの人が好きじゃないので、勝手にシンプルな顔を造り上げているらしい。マスクを外した顔が、厚めの唇だとのけ反るほど嫌だ(笑)
自分の顔の下半分が嫌いな人にはいい世の中だよね。

緊急事態宣言下でも、スーツケース転がして移動していた人がたくさんいる。なぜか地下鉄でよく見かけた。お土産の袋を持っているからばれてしまう。
人が少ないからといって仕事とかでなく県を跨いだ移動(観光)をしていた人も少なからずいるんだろう。
ワクチン接種した人たち、我慢しなくていいんだって勘違いして遊び回って罹患してもウィルス撒き散らさないで欲しいものだ。
医療関係者を休ませてあげて欲しい。


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