日々の事から

日々のあれこれ
by Kirari

📖読書記録

2019-11-09 19:39:16 | 
『常野物語 蒲公英草子』恩田陸 著  2019.11.3頃読了

後で子供に聞いたが、うっかりシリーズの3から読み始めてしまったらしい😅
ストーリーは細かい描写を繰り拡げられ、大変読み応えのあるものだ。長く生きられない少女と、その家のかかりつけ医の娘との物語。
そこへシリーズの常野という地域の特殊能力を持つ人々との関わり。
私は好きな内容なので、最後は3時間読み続けるほどの読み応えを感じた。
恩田陸さんは、次に入るかどうするか迷っている作家さんだ。
不思議と私は何でもは読めない人間なので。表現が自分に合わないと、3行ばかりを何度も繰り返して読んでしまうこともある。そんな作家さんの場合、続けて読むことはできないジャンルとなる。
北村薫さんや梨木香歩さんは新しく飛び込んだ作家さんだが、恩田さんの手応えはまずまず。子供が3冊買い足してきていたので、まだ続けて読んでみようかと思う。
読書は思考を深くする。新しい世界が拡がると嬉しい。




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📖読書記録

2019-11-09 19:31:57 | 
『怪談』小池真理子 著  2019.10.26頃読了

小生さんはリアルな生活の中に非日常をうまく表現できる作家さんだと思う。
この本のタイトルは怪談だが、怖くなる2歩くらい手前で話が終わるので、その後どうなるかは読者の想像力に任される。
想像できない読者って居るのかどうか知らないが、ここで想像が終わってしまうのであれば読んでも意味のない読者だと思う。
もう少し書いてほしい。この後、どういう展開になるかが知りたい。どう思っても、ばしっとそこで切られてしまうストーリー。
怖くはない。
想像するにこうなるのでは?と思うが見えないので途方にくれる程度の感覚で終わる。




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2019-11-09 19:18:09 | 
『イヤシノウタ』吉本ばなな 著  2019.10.26頃読了

吉本さんのエッセイはあまり読まないのだが、イヤシノウタには普段書かれる小説のようなものを感じ、読んでみることにした。
ご家族の関係などがかいま見える感じだった。実は初本からのファンであるが、最近出版されたものに感じていた疑問が少し解けた気がした。
私が好きな吉本さんの書くものは、イメージから来るもので小説ができているところだ。自分にもそういう部分があるので安心する。
ただ、イメージから来るもので難しいのは、表現の幅がないからストーリーが似たようなものになってしまうところがあるかと思う。
新しい吉本さんのお話を期待しているが、切り込みが難しくなってるのかな...と少し寂しく思っていた。
小説って取り巻くものを踏まえて書くにはとても膨大な知識がいると思う。私のように同じ仕事を30年以上やっていても、生活の場は似たようなものだから、兄のように転職を繰り返さないと場面展開はつまらないものになるんだろうなって思う。
吉本さんは吉本さんらしく、これからもストーリーを紡いでいってほしいと思った本だった。




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