東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

お菓子のない暮らし

2016-02-11 23:48:53 | ノルウェー山暮らし fjellgård
日本にいた時は
甘いものを食べない日はなかったんじゃないかな?

職場は間食のしやすい環境でいただく差し入れも多くて
ついつい毎日お茶のお供にお菓子を食べていたし
家の中にも常になんらかのお菓子がありました

チョコレートやクッキーやおせんべいはもちろんのこと
シュークリームやケーキなどの生菓子も定期的に食べていて
大福、お団子、わらび餅なんかの和菓子も大好物
お気に入りのパン屋さんで買う菓子パンも
冷凍できるものは多めに買ったりして

本当に
それはもう本当にたくさん甘いものを食べていました

そんなことをしみじみ思うのは
今の暮らしが基本お菓子ナシだから

もちろんお店には売ってますけど
買いたいと思うほど美味しくないし(なさそうだし)
相方もぜんぜん食べないので
買い出しに行ってもなんとなく買う流れにならないんですよね

じゃあ甘いものが全然欲しくならないかというと
当然そんなわけはなくて

そんなときはクラッカーにジャムやハチミツを塗って食べたり
あとはレーズンなどのドライフルーツやナッツをよく食べています



簡単なクッキーぐらいなら
たいした手間をかけずに焼けるとも思うのですが
作ったら作ったで毎日すごくたくさん食べてしまいそうで
それもちょっとなあ…と二の足を踏んでいます

結局のところ
材料を買いそろえたり作ったりする手間をかけてまで
甘いお菓子を食べたいわけではないのかな?

もしも
すぐ近くに日本の美味しいお菓子を売っているコンビニがあれば
きっとフラフラと買いに行っちゃうと思うんですけど
見渡す限り一面の雪山という環境が
お菓子への欲望をかき消してしまうのかもしれません



140年前の話

2016-02-09 15:16:46 | ノルウェー山暮らし fjellgård
引越してくる前にも滞在したことがあったので
家が築100年以上前の古民家だということは知っていましたが

よくよく話を聞くと
相方のお父さんの祖父母が
140年前に中古で購入して
130年前にリフォームした家だそうです

140年前って…
明治時代?
もしや江戸時代からある家??

とはいえ
相方の両親の代でも大がかりなリフォームをしているので
設備はそこそこ整っています
(レトロだけど)





ただし
家具や家電やキッチン用品は相当な充実ぶり

テレビはもちろん液晶でかなり大きいうえ
サラウンドスピーカーまで付いているし
ソファやベッドはIDCか大塚家具かという数十万円単位の代物

台所には
フードプロセッサーみたいな複雑なマシーン(しかも2台もある)や
ホームベーカリー、コーヒーメーカー、パスタマシーン、高そうなお鍋のセットなどが
ところ狭しと並んでいます

そんな機器類と対照的な
100年以上前から変わっていない家屋の古ーいパーツや
年季の入ったもはやアンティークとも呼べる品々が
なんともいえないアンバランスさをかもし出しています

そもそも大前提として
どこもかしこもとにかく物が多すぎるので
最初のうちは
一生片付けられない呪いの館か魔の巣窟かと
気が遠くなりそうでしたが

少しずつ過去3世代にわたる苦労話や武勇伝を聞いたり
古い写真を見たりしているうちに

山のように溜め込まれた無駄としか思えない品々や
手の施しようがないくらい老朽化の進んだ部位に対しても
不思議と愛着がわいてきました

古民家マジック…

ですかね?





ウィンターギア

2016-02-05 15:17:09 | ノルウェー Norge
用事があって比較的大きな町へ出かける前日のこと
例によって実家に前泊したのですが
食事のあとお義母さんが
なにやら広告みたいなものを持ってきて見せてくれました



こ、これは…

わたしが全く興味を持てずにいる
クロスカントリー用のスキーセット

もとい

競技として連日テレビで放送されているクロスカントリーには
残念ながら今のところ興味が持てないけれど
普通のスキーなら学生時代にけっこう行っていたので
ちょっとした遊びでならやってみてもいいかも…
くらいには思っていたクロスカントリー

の広告

スキーとシューズとアタッチメントの3点セットで3,489クローネだとすると
日本円でだいたい5万円弱
ポールは別で5千円~1万円くらいするので
決して安い買い物ではないですね

相方とお義母さんはノルウェー語で何やら真剣に検討しているので
しかたなくわたしは広告を眺めていました

子供用、かわいいなあ




果たして翌日
町で用事を全て済ませた後
広告のスポーツ用品店へ行く運びに

ここでも
相方と店員が詳細について延々と話しているたので(もちろんノルウェー語)
わたしはコーヒー片手に店内をぶらぶらしていたのですが
しばらくすると買う商品が決まったらしく
シューズの試着のため呼ばれました

店員さんは英語を話せるので
サイズの話くらいは直接できますが
ちょっと込み入った内容になるとノルウェー語に切り替わるので
全体的にわたしは暇でした

クロスカントリー用品についてなんて
何も知らないし意見もないから
別にいいんですけどね

結局ちょうど合うサイズの在庫がなく注文して
入荷次第連絡をもらうことになったのですが

スキーの他にも
必需品だからといっていろいろ買いました

まずはスノーソックス



これがあればスキーウェアのような防水の服に着替えなくても
ジーンズのままで雪の深い場所を歩けます



先端には靴ひもに引っ掛けられる金具付き

それからスノーシュー



かかとは持ち上がるので
積雪の多い場所から平らな場所へ出てもラクラク歩けて便利

裏にはガッチリスパイクがついていてすべりません



雪はそんなに多くないけど
路面が凍っていたり坂道を歩いたりする場合には
スノースパイクが必須



持ち運び用の小さなポーチ付きで
外せばバックパックに入ります

それにしても
冬の生活必需品がたくさんあってびっくりです

相方は他にももっといろいろなアイテムを持っているようですが…


小さなプレデター

2016-02-04 20:36:19 | ノルウェーの動物 dyr
夜、バスルームの窓を換気のために開けたら
うっかり物を外に落としてしまったので
雪の降る中外へ出たら
真新しい足跡が

小さな足跡だったので
てっきり鳥かと思って気にしていませんでしたが
翌朝よくよく見てみると
足跡は昨夜よりも増えていたうえ家の周りをぐるっと一周して
なんと玄関のドアのそばまでも来ていました



相方に聞くとヴィーゼルというイタチみたいな動物だとのこと

見た目は可愛いけれど肉食で
人家の近くまで来るのはネズミを探しているからで
人を怖がらないし好奇心旺盛なので
玄関のドアが開いていたときに家の中に入ってきたこともあるそうです


(ノルウェー語のRøyskattで検索してウィキペディアから画像を借りました)

冬は体毛が真っ白になって
尻尾の先だけが黒いままなのだとか

こちらに来て見た野生の動物は
まだ鹿と白うさぎだけなので
この可愛らしいプレデターの姿を見るのが楽しみです



山へ柴刈りに

2016-02-03 21:03:35 | ノルウェー山暮らし fjellgård
ここでは薪ストーブが生活必需品です

たいていの家には
外に薪を置くための小屋みたいなのがあるし
ガソリンスタンドでも薪を売っています

相方の家では代々
薪は森で木を切って作る自給自足らしく
買うということはまずありません

秋から冬にかけて切った木は
枝をはらった状態にしたら
森の中で円錐状にまとめて
ある程度乾燥させてからソリを使って自宅付近まで運びます





このソリは
もともと馬に引かせていたという木製の小さなもので
雪の量が少ない時に人の手で運ぶのに使っています

雪が十分積もれば
車両に取り付ける金属製の大型のソリが使えるらしく
そうすればこの5倍くらいの量を一度に運べるそうです

自宅から
今の相方が作業している場所への森の入り口までは
たかだか100メートルかそこらですが
登り斜面なので歩くとけっこう息が切れます

半分くらい登って下を振り返ると…



森の入り口を見上げると



写真では斜度がわかりにくいと思いますが
横を見るとこんな感じ



スキーで滑ったら楽しそう!

なんですけどね…

徒歩での登りはもう
エクササイズ以外の何物でもありません

ちなみに相方は
ATVで斜面を上っていくのですが



家の中からその姿を見るとつい

「おじいさんは山へ柴刈りに…」

とつぶやいてしまいます



開けてビックリ

2016-02-02 14:22:28 | ノルウェーの食べもの mat
お店で何気なく買って
うちで開けてみてビックリということが
ときどきあります

たとえばハチミツ



100%ナチュラルなノルウェー産だからと
相方の自信満々な勧めでチョイス

開けると…



ピーナッツバターみたいな固さ
しかも冷蔵庫保存が良いと書かれています

キッチンの引き出しに入っているこれは
どうやら使えないらしい



パンに塗ったりヨーグルトに混ぜたりしにくいだけで
味はとても美味しかったので
多分また同じのを買います

野菜もときどき見慣れないものに遭遇

完全にサツマイモだと思って買ったら
中がオレンジだったり



マヨネーズを買ったら



この状態…



一回で使い切れってこと?

パウチされた袋には
日本では当たり前の「切り口」もないので
ハサミがないと開けられません

どうりでキッチンにハサミが4つもあるわけです






太陽が戻る日

2016-02-01 22:41:28 | ノルウェー山暮らし fjellgård
以前から
1月28日になれば太陽が見られると聞いていたのですが
この時期は往往にして雪が降ったり曇っていたりすることが多いので
あまり期待していませんでした

でも予想に反して青空が見えた当日
お昼近くに突然リビングからキッチンにかけてパアーっと日が差して
びっくりして窓の外を見ると
山と山の間の谷間の一番低いところに太陽が!



本当に短い時間と聞いていたので
外に出ていると間に合わないと思い
部屋の中から慌てて撮影

もう一枚、と思っている間に
もう見えなくなってしまいました
本当に数秒の出来事…

それから2日間は天気が悪く
3日目にようやく2度目の太陽を見ることができたのですが
その時間は数分に及んでいました



地面に伸びる自分の影を見たのもすごく久しぶり



初めて太陽が見えてから8日間には
2時間もの間になるそうです

なんというスピード

でもいまから春分までの間に
日本と同じ昼の長さになるわけですから
それくらいの加速度でないと追いつかないんですね

ここのところ雪が続いていますが
次の晴れの日が楽しみです

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