eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

事故報告書の鏡届く

2021年07月13日 | eつれづれ


受託事業所より報告書の押印されたものが工事業者経由で届いたので一式、明日に郵送する。
CDにpdfファイルも書込同封。
前回、速報(48時間以内)で通知したが、今回のは寄り具体的な詳細記載となる。
対策としては、高圧線切断、停電してクランプカバー等の具合みて交換作業が待っている。
2時間停電予定、合わせて定期点検の作業か...。


B種接地抵抗値の算出

2021年07月13日 | eつれづれ

B種接地抵抗値の変更等、お知らせが事業所に来るが、Ωを出すには電力配電線等の色々なファクターを計算しなければならない。
高圧ケーブル多くある配電線で地絡事故を起こした場合、地絡電流が2A以上となる様だ。

これは運悪く感電死亡した事故の様だが、たまに機械に触れるとピリピリ来ると...こんな時は直ぐ当該、ブレーカを切り管理者に報告、電気管理技術者に連絡。
事例では会社、教会の責任で訴えられた、漏電調査の盲点、普通は仕事などしないと思うが...遺族にとっては何でとなるが、漏電ブレーカは必須となる。

この式でも判る様にED.EBが低いと感電した場合、大きな漏洩電流が流れ危険な事となる。
人体抵抗は一般的な2000Ωとした。

感電アプリの結果は空中放電、即死となった?。

接地抵抗値も感電した場合を考えると低ければgoodだけでは無い。
B種接地抵抗値算出も実際は、この様な計算で出てくる。
自家用側のB種接地抵抗値、推奨は電力提示Ω以下となる。

オリ.パラ保安管理強化

2021年07月13日 | eつれづれ
[東京2020]東電グループ、きょうから特別保安態勢/五輪の安定供給守る
東京電力グループは、きょう13日の東京五輪・パラリンピック選手村開村に合わせて、総勢3200人規模の電力供給設備特別保安態勢に入る。閉村までの計53日間にわたり、本社、選手村、オリンピックスタジアム(新国立競技場)に社員が常駐するなどして安定供給を守る。
新型コロナウイルスの流行が収まらず、厳戒態勢下の異例の大会となるが、関係者は「電気のプロとして期待される役割をしっかり果たしたい」との思いで一丸となっている。
東京五輪対応の責任者は東京電力ホールディングス(HD)の山本竜太郎常務執行役が務める。特別保安態勢の期間、本社には配電復旧、工務復旧、通信復旧、給電、サイバーセキュリティー、広報の各班と、統括役を担う「オリパラスタッフ班」を設置する。

重要会議...伊勢志摩サミット、天皇陛下来県など要人予定なれば点検の強化要請が電力会社にも来る→工事、保安管理にも及ぶ。
ただコレも限界があり、日頃の波及事故認識しか無いが...先の鳥獣絡みではドウニモならない現実。
田舎県など公共施設の殆ど管理している保安協会は大変だ。

高圧ケーブルシース接地の変形か

2021年07月12日 | eつれづれ

電気技術者7月号にあった記事に高圧ケーブルシース接地が出ていた。

過去の事故事例があったので再掲する。
高圧ケーブル短絡事故とはシース接地項目は関係なしでタマタマこの様な一括接続となっていたもの。

画像はキュービクル側を通常接地、高圧ケーブル側シースを3本まとめるだけで接地無し。

三相短絡事故が発生した高圧ケーブル端末。
これで変電所OCトリップでPASはロック後に開放する。
これは運良く再閉路成功したので波及事故報告は無かったが電力配電がルート調査して当方、到着とほぼ同じに車3台、現場到着。
客先、ガラス越しに凄い光と音が出た話。

仮に両端シース接地した場合、電力明示の三相短絡電流600A、高圧ケーブル亘長18mで発生した場合の循環電流は11Aとなる。
このシース接地方式は通常の変形接地方式の様だが他県の工事業者が施工したもの。
通常上のシース接地は、しないものと思っており特に事故発生まで気づかなかった。

数日の停電を経て高圧ケーブルの交換実施する。

今回のシース接地記事は、この両端接地は多く解説されているが...今回、これで納得した。施工した業者も高圧ケーブル長くもないのに、この施工は具体的に理解していなかった様だ。
色々、ネタ多いがgoodタイミングでの掲載で納得。

高圧受電設備単線結線図に追加機器挿入

2021年07月10日 | eつれづれ

先のヘビによるトホホの波及事故で高圧受電設備単線結線図を一部、改変したものをCADにで作図する。
当初の装柱でなかったものが受電直前に追加なった高圧機器を挿入した。
左側の7.2kV.400A/2RVS、7.2 kV.100 A/CLR、5kVA操作トランス類がPAS以降に追加。
交流負荷開閉器(LBS)二次側はメーカーCAD図面。
こんな図面も波及事故報告書(30日以内)に必要、ヘビはPAS電源側の高圧線に接触、感電落下でPAS電源側碍子に引っかかった状態で発見されたが...自家用側の財産区分契約。
よく御仁は波及事故で賞状貰えなくなったとガックリ来ていたが、そんなものはクソの役にもたたない現実オソマツ。





RVSは高圧真空スイッチで最初は限流抵抗器を介して200kVA変圧器に通電、電圧ショックが落ち着いたらタイマーUPで切替、抵抗を抜いて通常電圧とする。
変電所からの距離は約14km、三相短絡電流593A、三相短絡容量約6.7MVA、B種接地抵抗値85Ω、%リアクタンス7.59%。

もう、33年前の資料にコネクタカバーにヘビが侵入...この例と同じの様だ。
大区分は他物接触、小区分は鳥獣害の表記となる。
先方ASが多く出ているが、昔は自家用側PAS設置も普及せず電力柱に電力財産のASがあった。
もっともASも油入型OS、碍子型ASとかあり、特に雷被害では碍子破損しバラバラ落下、柱下の歩行は危険極まり、コリャーNGと現在の高圧気中負荷開閉器(PAS)となった。