~前回の「母の嫉妬」http://blog.goo.ne.jp/acchan-smile/e/1184ca07a127f532059d82a451ddac66の続き~
海外赴任して以来、母のモラハラは酷くなっていったと思う
私の住んでいる国がどんなところでどういう生活を送っているかは興味深々のようなのだが、
聞かれた質問に答えると、いつも「ふ~ん」とつまらなそうに返事をされた
母はこちらに一度旅行で訪れたことがある
*そんなところちっとも良いところじゃない
*よくそんなところに住んでるね
いずれ自分が遊びに行ったとき、どこか良いところがあるのか?
と聞くので、
ある有名なスポットに行って来たらとてもよかった と話した途端、鬼のような顔をして怒り出し
アンタばっかりいいトコ行って!!
と怒られた
私はその頃、ACに関して、まったく無知だった
AC親が子供に嫉妬するなんてことがまったく頭になかったため
*母がこんなことで怒るのは、今ストレスが溜まっているからなんだ
*こんな風に機嫌悪いのは、私が遠くへ行ってしまったことから来る寂しさの表れなんだ
そう思って、自分を宥めたり、怒りをしずめたりしていた
これは嫉妬だったのだ
そう気付かされたのは一冊の本に出会ってからだ
スーザン・フォワード著「毒になる親」
この著書は現在でも私の強い心の支えとなっている
その続編ともいえる著書
「毒になる姑」
からもさらに確信を強めた
嫁や婿が義父母の不快な過去を映し出す鏡の役割をしていることもある
あなたの存在そのものが昔の恥じや恐怖をよみがえらせるのだ。
意識していないかもしれないが、嫁や婿を攻撃することで自分の問題を解決しようとしているのだ(過剰反応について)(私の場合は実母子関係)
~母の「海外赴任」に対する過剰反応に私は思い当たることがあった
父は、ある地方都市で会社の重役をしていた。全国区では無名だけれども、地元ではまあまあ名前が知れている
私が小学生の頃、父が東京へ転勤になった
もう30年以上前のことだ。
父の会社は、郊外のマンションを社宅として購入してくれた。会社が所有するものだから、父だけのためではないだろうが、父の転勤に合わせて購入してくれたので、会社は父に期待もあったのだろう
そのマンションは当時(30年以上前)にしては高価なものだった。4LDK、5LDKタイプのみ。価格も現在の一般的マンション価格とあまり変わらな。
実家の地方都市では、都心のマンションを買う値段で充分一戸建てを購入できる。現在は実家の都市でもだいぶ資産価値が変わっているが、当時はマンションなど、賃貸物件くらいなものだったと思う。
マンションに住むということで、近所のひとにバカにされると思ったらしい母は、パンフレットを片手に近所のひとたちに説明しまくっていた
「高いのよ~ 広いのよ~」とマンションのパンフ片手に井戸端会議を開いている姿を今でもはっきりと覚えている
彼らに「あなた達が思っているようなマンションとは違うんですからね」
と念を押しておきたかったのだろう
ある日、「ふん!みんなアパートみたいなもんだと思ってるんだ!」とぷんぷんしていたから(笑)
話が横道それたが、会社が購入してくれたマンションでの生活が始まった
新築のマンションなので、入居してからどんどん同じ棟、同じフロア、上下の住人が挨拶しにやってくる
住人は一流企業がほとんどといっていいほどで、海外から帰国した人たちがたくさんいた
テレビで洒落たCMを流している企業、日本の経済の先端を行っている会社
子供の私でも名前を聞いたことがある会社に普通に勤めている人々がご近所のひと
こんなことは田舎暮らしだった私達には初めての経験だった
そして、海外のあちこちで暮らしたことがある人など、見たのも初めてだったかもしれない
母はうちのめされたのだと思う
地元では大きいといわれている会社でポジションもあり、大きな顔をしていられたが、ここでは会社の名前すら知っているひとはいない。
こういうとき、「上には上がいる」と自分の身の程を知って成長すればよかったのだろうが、母はそんなことはなかった
彼らへの憎悪へ成長していったのだから
よく行き来していた上の階の奥さんは、南米帰りの大手銀行員の妻だった
当然、英語のほかにスペイン語も堪能
上品で、おとなしい感じの方だった
よく行き来しているのに、母は決まってそのひとの悪口を言っていた
「ああいう海外帰りのひとはメイドを使っていたとすぐ見栄をはる 安い値段で雇えるのにさ」
「なにさ!気取っちゃって。実家なんかすごい田舎にあるくせに」
「着物は実家に置いてあると言っていた。あれは絶対にウソだ 本当は持ってないって(自分はたくさん持っているのが自慢)」
あのひとたちは自分をバカにしている
母の反応はそうだった
本当にバカにしていたかどうかは、判断することはできない
だが、自分が持ってないものを目の前のひとが持っていることは、母にとっては耐えられないことなのだ
現在の母は、私に腹を立てているというよりも、
過去、自分をバカにした(かもしれない)海外帰りの奥さん達に腹を立てているのだろう
そのとき未解決だったことを、私をやっつければ解決できると思いこんでいる(スーザン・フォワードより)
それを知って、だいぶ私はラクになったのだ
「海外にずっと暮らしているとロクな人間にならない 帰ってきたらおかしなことになる」
と母は言った
さ~て
おかしなことはいつ起こるのだろうか
本当なら自分の親が幸せの足を引っ張ろうとしているなんてことに気付いたら、ものすごくショックを受けるものだと思うのですが、私は知ってからのほうがラクになりました
マーチさんがおっしゃるように、からくりがわかったほうが振り回されずにすみますもんね
このまま見当違いをして、母の暴言を許していてもなにも変わらないでしょうから
私の帰国後?さて~
どうなるんでしょう
とても楽しい海外生活だったと母の顔色を気にせずに胸をはって言いますよ!
> *母がこんなことで怒るのは、今ストレスが溜まっているからなんだ
> *こんな風に機嫌悪いのは、私が遠くへ行ってしまったことから来る寂しさの表れなんだ
> そう思って、自分を宥めたり、怒りをしずめたりしていた
お気持ち、とてもよくわかります。
普通は、あくまでも善意に解釈しますよね。
でも、相手の心のからくりがわかってみると、その善意がいかに見当違いのものであったか、いやでも気づかされます。
からくりがわかれば、振り回されずにすみますね。
アッちゃんの帰国後、お母さまがどう反応なさるか、想像するだけでも恐ろしい(笑)ですが、もうアッちゃんのほうが優位に立てますね。お母さまご自身は、ご自分の心のからくりになど、全然気づいていないでしょうから。