病院のあとは、「かえってきたら絶対に連絡して!会いたいから」と言ってくれた例のおばちゃんとアフタヌーンティー。☕
夕飯はお湯も沸かせないしゴミも出せない「母の家」で何か食べられるわけないので、
母から「泊めてもらえ」と言われた地元の親友Mが素敵な店に連れていってくれた
気の置けない友達はやっぱりいいなあと思った。
夜は一人で広すぎる実家で寝たわけだけど、布団を使うのもなんだか怒られそうな気がしてた。
洗濯ものを出すわけにいかないからバスタオル持参してたんだ!
それを言ったら、母の顔がほころんでたな~
うんうん!バスタオル使われたら洗濯ものおきっぱになるからよかった
父の仏壇にお参りしたけどお供えものはナシ。お水くらいあげたかったけどな
翌日。
またまたカットフルーツとヨーグルトを買ってこいと指令が出ていたのでスーパー開店と同時くらいにゲットして病院へ。
昼頃には病室を出て、父の墓参りに行くつもりでいた。市内から車で片道30分くらいかかる場所なのでレンタカーも手配済だった。
病室では↓↓
昨日、夕飯どうした?Mちゃんと一緒?何食べた?どこの店?そのあと家にあげたのか?(疑惑の目)
お風呂入った?カビはえるわ~
管理人さんに挨拶したんでしょうね!ちゃんとお礼言ってくれた?何度もすみませんって言ってくれた?管理人根性悪いから下手に出ないと。荷物預かるの嫌がるんだよ(オマエが言うな!(-_-メ)
家にある洗濯もの畳んでくれた?(勝手にやったら怒られるかと思いやってない)
じゃ、あとで畳んでって。タオル類はリビング、衣類は和室の前のタンスの前、○○は押入れの前にきちんとそろえて。
墓参りに行くの?(嫌そう)ふーん。
私:あんまり時間もないからちょこっとだけどね
墓に枯れた花とかあったら捨ててね。回りの草とか抜いて、掃除してあれしてこれして
私:無理です。掃除する時間なんてない。帰りの新幹線の時間考えたらお花と線香あげるくらい
お花なんてあげないで!線香もダメ!!ゴミになるじゃないの💢💢💢
えーーーっと。
さすがに私の中でブチっと音がしまして。
もうーーーほんと細かすぎる
洗濯もの畳んだもんなんてどこへ置こうがそんなこといいじゃないか!死ぬわけじゃない!
どこに行った何食べた誰と会った?本当か?ちゃんとできたのか?って。
そんなことばっかり考えてるからしんどくなるんだ!!
私はだらしないし管理人にろくに挨拶もできてないよ!
もともと信用してないんだから、あきらめろ!!期待すんな!!!!
だいたい、あなたの要求レベル高すぎ!!!!
洋服が違う場所に置かれてたって、しょうがないわね~くらいに思ってればいいものを!!
アンタといるとイヤになんのよっ
悔しそうに歯噛みする母。
「もう行きます」
と病室を出ようとしたところに担当看護師さんが血圧など測りに来た。
それでも帰ろうとしたら、終わるまでいて!というので、仕方なく残った。
母は看護師さんには調子よく人当りよい感じで血圧、白血球の話などしていた。
**白血球**
以前私に電話してきて、息絶え絶えで
「お母さん、白血球の値が低くて無菌室に入った」と話をされて驚いたのだが、
そんな重篤な状態なら兄も知っているだろうと思って確認すると「知らない」という。
病院側が家族に話さないわけないので、マユツバだな~と思っていたところに「白血球」の話が出たので、看護師さんに
「白血球の値が低くて無菌室に入っていたんですってね?」
と聞いた。
看護師さん顔色が変わって
「へっ???」
そしたら母、めちゃめちゃ怒って
「もううううアンタって子は、どうしてそういうこと言うのよ ほんっと」
私は母を睨み、ハ~ん!とだけ
《嘘をついたのね》という空気を作り
「言ったよね?」
すると
「言ってないわよっ!!!!」「んもーーー!!!」
とベッドで体をうねらせて大声出す。
どうせ言った言わないの水掛け論になるので
「入るかもって言ったのかな?」
「そう、入るかもしれないとは言った!入ったとは言ってない💢」
すかさず看護師さんに
「これから値が低くなったら無菌室に入るようなことになるんですか?」
と尋ねたら
「いや、そういうことにはならないと・・・」
「・・・・。」
ま、これくらいにしといてやろう。
看護師さんがいるあいだに病室を出た。
*****
一旦、実家に戻って洗濯ものをテキトーに畳み、仏壇から線香をひとつかみ握りしめ、父の墓へと車を走らせた。
母の病室にいた時は土砂降りだった空が、父の墓に近づくにつれて太陽が出てきた。
墓についたときはカンカン照り。蝉も鳴き出した。
思ったよりも墓は綺麗で枯れた花など挿しっぱなしにもなっていなかった。
形だけだけに近いが水をかけ、お線香だけはたくさん焚いた。
ちょうどお盆のころだったので父も喜んでくれたかな。
墓参りできて本当によかった。そう思う。
*****
父の墓参りができたこと、お世話になったおばちゃんに会えたこと、親友Mが夕飯だけでなく朝食にも誘ってくれて付き合ってくれたこと。
これが意外にも楽しいものになった。
・・・・・。苦笑