夫は癌になって8年。手術や抗がん剤で何とか生活してきたが、急に容体が悪化した。
その日まで、彼に伝道をしてこなかったことを悔い改めて、私は祈った。彼がイエス・キリストを信じて、永遠に平安に生きることができるようにと。
私の姿が見えないと不安になる彼の傍らで、夜は簡易ベッドを置いて、ほぼ3ヶ月間、泊まり込んで座り続けていた。
まず、彼の求めに応じて、新聞を音読。長い時は1時間。わからない漢字は飛ばして(笑)
牧師の書いた信仰書の中から短い話を音読
そして、だんだん少しずつ聖書を音読するようなった。
まだ、イエス様を信じていなかった彼は、私がそばに居ることに安心するだけで、新聞は聞けたかも知れませんが、信仰書については、意味はわからず、ただ私の声が心地よく耳に響いただけだっだでしょう。しかし、拒むことなく黙って聞いていた。
また、症状が行き詰まっている時など、私はよく賛美をした。集中治療室に聖歌の本を持ち込んで、彼の足をさすりながら、ずっと祈りつつ賛美をしていた。
彼は、賛美の歌詞も、全然聞き取れなかったはず。しかし、不思議な聖霊の臨在を感じ取っていたのでしょう。私は本は読んでも、私自身からのコメントはほとんど入れないまま、主にゆだねていたのでした。
私の声は、ドアの外まで聞こえていたようで、医者や看護婦は入室を遠慮してくださった。特に日曜日の午前中はパソコンで教会からのライブ配信で讃美し礼拝をしていたので、面会謝絶状態だった。(笑)
教会からいただいたカードや写真などを壁に貼っていたこともあり、
「あれーーこの部屋は特別に明るいな~」と、入って来た医者や看護婦や、研修医に何度も言われた。
私が使い捨て濡れ雑巾で床を掃除した後など、
「あれーーいい匂いまでするぞ~~」
私は、祈りの中で、神様が臨在しておられることを確信し、彼が救われることも確信した。
その後、教会からお見舞いに来たくださった姉妹の勧めに彼はすんなりと応じて、「はい、イエス・キリストを信じています」と答えた。
後で彼に聞くと、急に美人が耳元に近づいて来て尋ねたのだから、「はい」としか言えなかったと言って、笑っていた。
神様は、ちょうど良い時に、元スチワーデスの輝くような美人を病室に遣わしてくださったのでした。私は、彼の救いを祈ってはいましたが、思いもかけない恵みの時でした。
ていかかずら
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