会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

矢島義謙天台宗福島教区所長の死を悼む 柴田聖寛

2018-10-17 10:10:04 | 天台宗

矢島義謙天台宗福島教区所長が去る8月17日に遷化されました。世寿70。本葬儀は今月3日、自坊の観音寺で小堀光實延暦寺執行大導師のもと営まれました。

矢島師と初めてお会いしたのは、今から40年ほど前のことです。二本松市の光恩寺での私の得度式に立ち会っていただきました。その後すぐに本宮市の観音寺に矢島師を訪ねたのでした。私が34歳で、矢島師は33歳でした。比叡山で修行する前でしたが、「柴田さんだと大丈夫ですよ」と励まされた一言を、今も忘れられません。現職の県議会議員でもあられ、行動力にも定評がありました。東日本大震災の復興支援では、私どもの先頭に立たれました。福島教区の副議長として私は矢島師の指導を受けていただけに、今回の急逝には言葉を失うほどの衝撃を受けました。矢島師の遺志を受け継いで「一隅を照らす」との伝教大師様のお言葉を実践していくのが、残された者としての、私の使命だと思っております。 

                                                                                        合掌

       


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