標高 1321m 熊本県
2008年5月4日(日) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 8:30草千里レストハウス前駐車場8:35--9:10杵島岳山頂9:25--10:20休憩10:30--10:50駐車場
一生に一度は訪れたい草原が広がる草千里。その草千里をはさんで対峙するように鎮座しているのが、杵島岳と烏帽子岳だ。どちらを先に登ろうかと山の神に相談すると、迷わず杵島という。その後山の神は、烏帽子には登らなくていいといって不機嫌になるのだが、それは、Part3にて。
昨日の熊本市内の最高気温は、まだ5月だというのに31.6℃もあったとテレビが報じていた。どうりで暑かったわけだ。そんな昨日の気温は嘘だったかのように朝方は冷え込み、ふとんをかけて寝ていた。山の神と5:30に起床し、昨晩買い置きしていたパンを食べ、7:00にお宿のひげ勝ちゃんを出発した。
左:草千里の駐車場 右:ヨーロッパの庭園のような遊歩道を進む
7:30草千里の駐車場(火山博物館の駐車場でもある)に到着する。こんな時間だからまだ観光客は一切いなく、人は少ない。トイレに寄って出発だと思いきや、男子トイレは閉鎖されていて使えなかった。かたや女子トイレは閉鎖されてはいなかったものの、小さなトイレで長蛇の列ができていた。
そのときだった。出掛けに写真を撮っていて、そのままひげ勝ちゃんにカメラを忘れてきたことに気づいた。がっくりときたが、取りに戻るしかない。急いでひげ勝ちゃんに戻ると、これから朝食といった宿泊者がまだ寝ぼけまなこをこすっていた。彼らの間をすり抜けて、先ほどチェックアウトしたばかりのログハウスへ。庭へと回り込むと、あった。椅子の座面にぽつんと私のカメラが放置されていた。よかった、よかったと安堵し、トイレに寄ってトンボ帰りする。せっかく早いスタートだったのに、時計はもう8:30を指していた。
左:みずみずしいハルリンドウの花 右:いざ草原の山へ
8:40駐車場を後にする。ちょっとした庭園のような遊歩道を進むと、すぐに杵島岳のてっぺんが見える場所に出る。気持ちのよさそうな草原の山だ。途中ハルリンドウが咲いていて、紛失寸前までいった先ほどのカメラをさっそく取り出して撮影した。
草千里と烏帽子岳を望む
杵島岳の山頂には35分ほどかかって着いた。思ったとおり気持ちのいい爽快な場所だ。見晴らしは抜群で、お隣の烏帽子岳や稜線上でゆっくり回っている風力発電の風車を望める。
阿蘇は風の街、風力発電が盛ん
山頂からの眺めを十分に堪能して、9:25下山を開始した。見晴らしのいい登山道をいっきに下っていくと、左手にお椀を伏せたようなきれいな形状の米塚が突然現れた。まるでアート作品を見ているようで心洗われる。
美しい造形を誇る米塚
山の神、草原の登山道を下山中
火口跡に下り、ぐるりと回り込むとヤブになった。こちら側はほとんど歩かれていないようだ。杵島岳を訪れるほとんどの人(ハイカーと観光客)はピストンなのだろう。しばらくヤブ漕ぎをして遊歩道に出た。傍らにあったベンチに山の神とともに座り、しばし休憩タイム。ホーホケキョと澄んだ声が辺りを満たしていて、とてものどかだ。
休憩後腰を上げて20分ほどで駐車場に戻った。